「実家を解体したいけれど、どの業者に頼めばいいのかわからない」
「見積書をもらったが、高いのか安いのか、何が入っているのかが読めない」
先に答えをお伝えします。
解体業者は、次の3つで選んでください。
「解体工事業の登録か建設業許可を持っているか」「見積書が一式ではなく、行ごとの内訳になっているか」。
そして「アスベストや地中のがれきなど、追加の費用が出たときの決め方が書面にあるか」です。
金額の安さだけで選ぶと、あとから追加の請求や近所とのトラブルで、かえって高くつくことがあります。
この記事では、登録・許可の調べ方、見積書の見方と比べ方、契約の前に決めておくことを、順にお話しします。
業者さんによって金額が全然違って、どこを信じればいいのか…。
金額の差は、たいてい「何が入っているか」の差です。行をそろえて並べると、どこで差がついているかが見えてきます。
この記事でわかること
- 解体業者を選ぶときの基準
- 登録・許可を自分で調べる手順
- 見積書の各行の意味と、見るべきところ
- 「一式」「別途」「無料処分」が追加請求につながる理由
- 見積りを比べるときの、条件のそろえ方
- 契約の前に書面で決めておくこと
解体業者を選ぶときに見る5つの基準
最初に、選ぶときの基準を全体で見ておきます。上から順に大切です。
| 基準 | 確かめること |
| 登録・許可 | 解体工事業の登録、または建設業許可(解体工事業など)を持っているか。番号を見せてもらえるか |
| 現地を見て見積る | 写真や電話だけでなく、現地で前の道・隣との距離・家の中を見てから見積るか |
| 見積書の内訳 | 本体工事・付帯工事・処分費・アスベスト・諸経費が、行ごとに数量と単価で書いてあるか |
| 追加費用の決め方 | 地中のがれきやアスベストが見つかったときの単価と、連絡の仕方が書面にあるか |
| 近所への対応と保険 | あいさつ・養生・清掃をだれがするか。工事で隣の家を傷つけたときの保険に入っているか |
この5つを満たす業者なら、金額の比べ方はむずかしくありません。
反対に、どれかがあいまいな業者は、見積りが安くても慎重に考えてください。
頼み先は大きく4つ
- 解体業者に直接:中間の手数料がかからない。自分で複数社に連絡して比べる手間がかかる
- ハウスメーカー・工務店:建て替えなら窓口が一つで楽。実際の工事は解体業者が行うことが多い
- 一括見積りサービス:複数社の見積りを集めやすい。運営会社ごとに仕組みが違う
- 不動産会社:売ることも考えているなら、解体した場合とそのまま売る場合を一緒に比べられる
リハコは、この4つ目です。リハコ自身は解体工事をせず、登録や許可を持つ業者の見積りを取りまとめます。
それを、解体せずに売る場合の買取の目安と並べてお伝えしています。
登録・許可を持つ業者の見積りを、行をそろえて比べやすくお届けします。
解体の見積りを依頼するお電話 044-712-4771LINEで写真を送る
許可を持つ解体業者の見積りを、リハコがまとめてお届けします。2営業日以内にご連絡します。
登録・許可の確かめ方
解体工事を仕事として請け負うには、次のどちらかが必要です。
| 工事の金額(税込) | 必要なもの | 確かめる方法 |
| 500万円未満 | 都道府県知事の「解体工事業の登録」(建設リサイクル法第21条)。または建設業許可(土木・建築・解体工事業) | 都道府県が公開している登録業者の名簿、または業者の登録通知書 |
| 500万円以上 | 建設業許可(解体工事業など) | 国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」 |
出典:建設リサイクル法第21条、国土交通省「建設業の許可とは」(500万円には消費税を含む)。
解体工事業は、2016年6月1日に建設業許可の業種として新しく加わりました。
自分で調べる手順
- 業者に「解体工事業の登録番号か、建設業許可の番号を教えてください」と聞く
- 建設業許可なら、国土交通省の企業情報検索システムで、会社名か許可番号を入れて調べる。許可の業種と有効期限が表示される
- 解体工事業の登録なら、工事をする都道府県のホームページで、登録業者の一覧を探す(登録は都道府県ごと。有効期間は5年)
- 見積書や名刺、会社のホームページに書かれた番号と、調べた結果が一致するかを見る
ふつうの戸建ての解体は500万円未満のことが多いので、「解体工事業の登録」を確かめるのが基本です。
登録は工事をする都道府県ごとなので、県外の業者なら、家のある県で登録しているかも確かめてください。
工事の金額は税込500万円以上?
家の中の荷物には、別の許可が要る
解体で出るがれきは産業廃棄物です。
一方、家の中に残った家具や衣類などの家財は、ふつう一般廃棄物として扱われ、運ぶには市町村の許可が要ります。
解体業者が「荷物もまとめて処分します」と言うときは、だれがどの許可で運ぶのかを聞いてください。
解体のがれきと、家の中の荷物
- 木くず・コンクリートがらなど
- 解体業者が運搬・処分する
- 家具・衣類など
- 運ぶには市町村の許可が要る
※「荷物もまとめて処分します」と言われたら、だれがどの許可で運ぶのかを聞いてください。

見積書の見方|行ごとに何が書いてあるか
見積書の項目が多すぎて、どこを見ればいいのかわかりません。
まず「本体」「付帯」「処分」「アスベスト」「諸経費」の5つに分けて見てください。
解体の見積書は、業者によって書き方が違いますが、おおむね次のような行でできています。
| 見積書の行 | 中身 | 見るところ |
| 仮設工事 | 足場、防音・防じんシート(養生)、仮設トイレなど | 養生が家のまわり全体か。隣が近いなら高さも |
| 本体解体工事 | 建物の取り壊し。延床の坪数(㎡)×単価 | 坪数が登記簿や課税明細書の床面積と合っているか |
| 基礎撤去 | 地中のコンクリートの基礎を掘り出す | 本体に含むか、別の行か |
| 付帯工事 | ブロック塀・物置・カーポート・庭木・庭石・土間 | 1つずつ数量が書いてあるか |
| 廃材の運搬・処分 | 木くず・コンクリートがら・混合廃棄物など | 種類ごとの量(㎥・t)と単価 |
| アスベスト | 事前調査、除去・処分 | 調査の行があるか。除去が「別途」だけでないか |
| 家財の処分 | 家の中に残った荷物 | 含むのか含まないのか |
| 整地 | 更地にして地面をならす | 砕石を敷くか、土のままか |
| 諸経費・届出 | 現場管理、建設リサイクル法の届出など | 何が入っているか説明できるか |
「一式」「別途」「無料処分」に注意
「一式」とだけ書かれた行は、何がどれだけ入っているかがわかりません。
あとから「これは一式に入っていない」と言われやすく、ほかの業者と比べることもできません。
「別途」は、その費用が見積りに入っていないという意味です。
アスベストや地中のがれきが「別途」になっているなら、見つかったときにいくらになるのか、単価だけでも書いてもらってください。
「荷物は無料で処分します」という説明にも注意が要ります。
知恵袋には、大きなタンスが5つあり「無料で処理する」と言われたが見積書に内訳がない、という相談があります。
本当に無料なのか、ほかの行に含まれているのか、書面で確かめてください。
見積りの有効期限
見積書には有効期限があるのがふつうです。
知恵袋には、前の年の期限切れの見積りのまま注文し、工事のあとに追加を言われないか不安だ、という相談もあります。
期限が過ぎた見積りで契約するときは、同じ金額で進めてよいかを書面で確かめてください。
届いた見積書、「一式」「別途」の中身を一緒に確かめます。写真を送ってください。
見積書を見てもらうお電話 044-712-4771LINEで写真を送る
許可を持つ解体業者の見積りを、リハコがまとめてお届けします。2営業日以内にご連絡します。
見積りの比べ方|条件をそろえて2〜3社
見積りは2〜3社から取り、同じ条件で出してもらうのが基本です。条件がばらばらだと、金額を比べても意味がありません。
どの業者にも同じように伝えること
- 延床の坪数と構造(登記簿や課税明細書の数字)
- 一緒に撤去するもの(塀・物置・カーポート・庭木・庭石・井戸・浄化槽)
- 家の中の荷物を残すのか、先に片付けるのか
- 整地の仕上げ(土のまま、砕石を敷く)
- 工事をしたい時期と、補助金を使う予定があるか
届いた見積りは、上の表の行にそろえて並べ直してみてください。
「本体工事は同じくらいなのに、処分費が倍違う」「A社は塀が入っているがB社は入っていない」といった差が見えてきます。
見積りの比べ方
- 同じ条件を伝える坪数・撤去するもの・荷物・整地を2〜3社に
- 行をそろえて並べる本体・付帯・処分・アスベスト・諸経費
- 差の理由を聞く安すぎる行、入っていない行を確かめる
安すぎる見積りも疑う
ほかより極端に安い見積りには、理由があることがあります。
アスベストの調査や処分費が入っていない、あとで追加を求める前提になっている、などです。
不法投棄に巻き込まれると、頼んだ側も困ることになります。安い理由を説明できるかどうかを聞いてください。
業者によって言うことが違うのはなぜ
「重機を入れるために、隣の空き地を借りてほしい」と言う業者と、言わない業者がいた、という相談もあります。
これは、どんな重機と段取りで壊すかが業者ごとに違うためです。
狭い土地で重機が入りにくいなら、小さな重機と手作業で進める業者もあります。
隣の土地を使わせてもらって、大きな重機を入れる業者もあります。段取りの違いが、金額と工期の違いになります。
敷地の条件で、見積りはここまで変わる
同じ大きさの家でも、敷地の条件で見積りは大きく変わります。見積りを取る前に、次の点を確かめておくと話が早く進みます。
- 前の道の幅:4tトラックや重機が入れるか。入れないと手作業と運ぶ回数が増える
- 隣の家との距離:近いほど手で壊す部分が増え、養生も念入りになる
- 行き止まり・旗竿地:車の出入りや置き場所が限られる
- 電線・電柱:重機の作業のじゃまになる場合、電力会社との調整が要る
- 地中のもの:昔の井戸・浄化槽・古い基礎があるか。わかる範囲で伝える
工事のために隣の土地を使わせてもらう必要があるときの決まりもあります。
2023年4月の民法改正で、必要な範囲で隣地を使えることが明確になりました(民法第209条)。
目的・日時・場所・方法を、あらかじめ隣の所有者に知らせることが前提です。
ただし、実際にはきちんと説明して了解をもらうのがいちばんです。
近所への対応は「解体工事の近隣トラブルとあいさつ」で詳しく説明しています。

解体の見積りと一緒に、解体せずに売った場合の金額もお出しします。
解体と買取を比べるお電話 044-712-4771LINEで写真を送る
許可を持つ解体業者の見積りを、リハコがまとめてお届けします。2営業日以内にご連絡します。
契約の前に、書面で決めておくこと
最後に、契約書(または注文書)で決めておきたいことです。口約束は、あとで「言った・言わない」になります。
契約書で確かめること
- 工事の範囲(どの建物・塀・庭木まで壊すか。基礎や地中の配管まで撤去するか)
- 金額と支払いの時期(着手金・完了後など)
- 地中からがれき・浄化槽などが出たときの単価と、事前に連絡して同意をもらう決まり
- アスベストの調査結果と、除去の方法・費用
- 工期と、雨などで遅れたときの扱い
- 近所へのあいさつ、道路の清掃、隣の家を傷つけたときの対応と保険
- 建物滅失登記に使う「取毀証明書」と業者の印鑑証明書を、工事のあとに渡してもらうこと
- がれきが適正に処分されたことがわかる書類(マニフェストの写しなど)を見せてもらえるか
建設リサイクル法の届出
床面積の合計が80㎡以上の建物を解体するときは、届出が必要です。
発注者(施主)が、工事に着手する7日前までに都道府県知事などに届け出る決まりです(建設リサイクル法第10条)。
実際には、業者が委任を受けて書類を用意することが多いので、だれが出すのかを契約のときに確かめてください。
リハコがお手伝いできること
リハコは解体工事をしません。工事は、解体工事業の登録または建設業許可(解体工事業)を持つ業者が行います。リハコは不動産会社として、見積りの取りまとめと、解体せずに売る場合の買取の窓口を担当します。許可を持つ業者の見積りを、行をそろえて比べやすくしてお届けします。
業者選びで迷ったら、許可を持つ業者の見積りの取りまとめから
お任せください。行をそろえて比べやすくお届けします。
お電話 044-712-4771LINEで写真を送る
許可を持つ解体業者の見積りを、リハコがまとめてお届けします。2営業日以内にご連絡します。
よくある質問
解体業者はどこで探せばいいですか?
家のある地域の解体業者に直接、または一括見積りサービスや不動産会社を通して探せます。
どの方法でも、解体工事業の登録か建設業許可を持っているかを必ず確かめてください。
解体工事業の登録と建設業許可は何が違いますか?
税込500万円未満の解体工事なら、都道府県知事の解体工事業の登録で請け負えます。
500万円以上の工事には建設業許可(解体工事業など)が必要です。
見積りは何社から取ればいいですか?
2〜3社が目安です。
同じ条件(坪数・撤去するもの・荷物の有無・整地の仕上げ)を伝えて、行をそろえて比べてください。
見積りは無料ですか?
現地を見て見積るまでは無料の業者が多いです。
アスベストの分析など、調査に費用がかかるものは事前に確かめてください。
工事のあとに追加の費用を請求されたらどうすればいいですか?
追加の理由がわかる写真や書類を見せてもらい、契約書の決まりと照らし合わせてください。
地中のものやアスベストが見つかったときの扱いを、契約の前に書面で決めておくのがいちばんの予防です。
