購入コラム COLUMN

「空き家の高利回り物件、興味はあるけど怖い」
「周りに『空き家はやめとけ』と言われて踏み切れない」
結論から言うと、空き家投資のリスクは7つに分解できます。
分解できるということは、1つずつ事前に潰せるということです。
そして勝敗の9割を決めるのは「①仕入れ」と「③客付け」の2つで、残りの5つは、この2つを間違えなければ致命傷になりません。
先に、この記事でいちばんお伝えしたい4つを挙げておきます。
- 仕入れの失敗だけは取り返せない|だから調査の時間の8割は、買う前に使う
- リフォーム業者に前金を払わない|持ち逃げされたら、契約書があっても戻ってきません
- 家賃保証会社には必ず入る|滞納も、明渡しも、残置物の撤去もここでカバーできます
- きれいに再生しておく|入居付けの対策と、売るときの対策を同時に済ませられます
この4つを押さえたうえで、7つのリスクを仕組みで抑え込み、利回り10%以上を取りにいく。
それが空き家再生による投資の考え方です。

「築古はやめとけ」とよく聞きます。空き家投資も、そんなに危ないものなんでしょうか?
危ないのは空き家そのものではなく、リスクを1つの塊で見ていることです。7つに分ければ、ほとんどは買う前に片が付きます。
この記事を読んで理解できること
- 空き家投資のリスクを7分類で整理する方法(ステップごとに分ける)
- ①仕入れリスク|高値掴み・権利・建築法規・インフラ・占有の見抜き方
- ②再生リスク|前金を払わずに工事を進める方法と、業者に飛ばれない発注の仕方
- ③客付けリスク|エリアの適正家賃の見極め方と、戸建てが人口減少に強い理由
- ④運営リスク|家賃滞納と保証会社の使い方、突発修繕の年間予算
- ⑤外部環境リスク|火災保険の選び方と、金利上昇でも現金を残す考え方
- ⑥出口リスク|売値1,000万円以内に収めて出口を増やす考え方
- ⑦事業主体リスク|運転資金の置き方と、自分に何かあったときの備え
- 発生確率×影響度で優先順位をつけ、最初に潰すリスクを決める方法
- なぜリスクを取ってでも空き家なのか|森田のポートフォリオの考え方
1. 空き家投資のリスクは7つに分けて考える
空き家投資のリスクって、結局いくつあるんですか? 数え切れない気がして。
7つです。ステップごとに分けて考えると漏れません。仕入れ・再生・客付け・運営・外部環境・出口・事業主体の順です。

空き家投資のリスクは、次の7分類ですべて説明できます。
リスクは、お金と時間が動くステップごとに分けて考えると漏れがなくなります。
仕入れ → 再生 → 客付け → 運営 → 保有中の外部環境 → 出口、そしてそのすべてに影響する事業主体(自分自身)、という並びです。
| 分類 | 代表的なリスク | 効いてくるタイミング |
| ①仕入れリスク | 高値掴み・再建築不可・私道の持分なし・境界未確定・入居中で中が見られない | 買う前(契約前) |
| ②再生リスク | 前金の持ち逃げ・工事が完工しない・リフォーム費用の暴騰・施工瑕疵 | 引き渡し後〜数か月 |
| ③客付けリスク | 適正家賃の読み違い・人口減少による賃貸需要の消滅 | 工事完了後〜半年 |
| ④運営リスク | 家賃滞納・突発修繕・入居者トラブル | 保有中ずっと |
| ⑤外部環境リスク | 災害・保険の引受拒否・金利上昇・現金が残らなくなること | 保有中ずっと |
| ⑥出口リスク | 買主が見つからない・安くしか売れない・解体費の負担 | 売るとき(3〜15年後) |
| ⑦事業主体リスク | 資金繰りの行き詰まり・相続が起きたときにご家族が困ること | いつでも |
この表の並び順が、そのまま対策の順番になります。
最初の①仕入れがもっともリスクが高く、ここで失敗したら終わりだからです。
逆に言えば、仕入れさえ間違えなければ、残りの6つはどれも打ち手が残ります。
なお、7つのうち⑤外部環境リスクだけは自分でコントロールできません。
逆に言えば、残り6つはすべて自分の行動で確率を下げられます。
空き家投資が「運任せ」ではないというのは、この意味です。
2. ①仕入れリスク|高値掴みと、買ってはいけない物件を買うリスク
結局いちばん怖いのは、買った瞬間に負けが決まっている物件ですよね?
そうです。買ってしまえば、もう選び直せません。だから買付を入れる前の数日に、手間を全部寄せます。

仕入れリスクとは、価格・権利・法規・インフラ・占有の5つを見誤って買ってしまうリスクです。
発生確率は高く、影響度も最大ですが、そのほぼ全部が契約前の調査で潰せます。
仕入れで大事なのは、リスクを掴まないことです。
そして、調べて見つかったリスクは、そのまま価格の交渉材料に変わります。
擁壁がある、土地が狭い、境界が確定していない。
どれも「だからこの価格なら買います」と言うための材料です。
土地は120㎡が分かれ目
地方では、土地が120㎡以上あれば解体して更地で売る出口が残りますが、120㎡を切ると建売業者が買わない傾向があります。「現況のまま、空き家のまま売るしかない」と先に分かっていれば、それも価格交渉の材料になります。
高値掴みリスク|表面利回りだけを見て買ってしまう
高値掴みとは、再生後の実力に見合わない価格で買うことです。
販売図面の利回りはほぼ例外なく表面利回り(満室想定家賃 ÷ 販売価格)で、リフォーム費用も購入諸費用も空室も入っていません。
判断に使うのは実質利回りです。2つの式を並べると、どこが違うのかがはっきりします。
① 表面利回り = 販売図面に載っている数字
リフォーム費用も購入諸費用も空室も入っていません。判断には使わない数字です。
② 実質利回り = 買うかどうかを決める数字
購入諸費用は一般に物件価格の6〜9%程度。運営経費は管理料・固定資産税・保険料・修繕費などの、毎年出ていくお金です。
| 落とし穴1 | 「満室想定家賃」が近隣相場より高く盛られている |
| 落とし穴2 | リフォーム費用が「軽微」と書かれ、実際は水回り総取り替え |
| 対策 | 自分で募集中の競合家賃を調べ、リフォーム見積もりを取ってから指値する |
権利リスク|接道と私道の持分・境界・越境・借地
謄本(登記事項証明書)のどこを見るか
権利のリスクは、謄本・公図・測量図・現地の4点を突き合わせるだけで大半が見つかります。
権利リスクとは、その土地と建物を自由に使えない・売れない状態のことです。
ここは登記簿・公図・測量図・現地の4点を突き合わせるだけで大半が見つかります。
| 権利リスク | 何が起きるか | 契約前にやること |
| 境界未確定 | 築古の空き家はほとんどが未確定。売るとき買主から確定測量を求められることがある | 確定測量図の有無を確認。実務では境界非明示のまま買うことも多く、その前提で価格を見る |
| 越境 | 隣家の屋根・塀・樹木の越境。空き家では多くの場合に起きている | 屋根や塀は越境の覚書(将来撤去の合意)を取る。樹木の枝は所有者に切除を求める |
| 私道の持分なし | 通行・掘削の承諾が取れないと給排水管を引き直せない | 謄本で、その私道の共有持分を持っているかを確認する |
| 借地 | 土地という資産を買えない。担保評価はほぼゼロで、地代・更新料・建替承諾料もかかる | 借地契約書(残存期間・承諾料の定め)を必ず読む。よほど安くなければ見送る |
私道は持分を見る
先に見るのは「承諾書があるか」ではなく、その私道の共有持分を謄本で持っているかどうかです。持分があれば、通行・掘削でもめる可能性は大きく下がります。
越境した枝は、2023年4月の民法改正で自分で切り取れる場合ができました。
木の所有者に切除を催告して相当の期間(目安は2週間)内に応じないとき、所有者や所在が分からないとき、急迫の事情があるときの3つです。
根はもともと自分で切り取れます。
空き家では樹木の越境がほぼ必ずあるので、「切れないまま放置するしかない問題」ではなくなったと考えて構いません。
建築法規リスク|再建築できるかどうか(接道)で決まる
再建築できる土地と、再建築不可の土地
同じような見た目の空き家でも、道路と間口の条件で建て替えの可否が変わります。
空き家でいちばん大事なのは、その土地に建て替えができるかどうかです。
そしてそれを決めるのは、ほぼ接道です。
旧耐震か、既存不適格かといった論点より先に、まずここを確認してください。
再建築不可とは、いま建っている建物を壊すと、新しい建物を建てられない土地のことです。
原因の多くは接道義務(幅員4m以上の道路に2m以上接する)を満たしていないことです。
投資対象としては成立しますが、融資が付きにくく、出口が現金買いの投資家に限られます。
安さの理由を理解して買う分には問題ありません。
ただし出口が取りにくいのも事実です。
相場よりかなり安く買えるのでなければ、購入はおすすめしません。
- 接道不足|間口が2m未満、または前面道路が建築基準法上の道路でない
- 既存不適格|建築当時は適法だが現行法に合わない。増改築に制限はかかるが、融資が出る場合もある
- 違法建築|建ぺい率・容積率オーバー。融資はほぼ不可
- 旧耐震(1981年5月以前の確認申請)|融資年数が短く、買主も限定される
- アスベスト含有|解体費が大きく跳ね上がる。1975年以前の吹き付けは要注意
確認方法は明快です。
役所の建築指導課で、前面道路の種別と幅員を確認します。
検査済証を気にする方もいますが、築古の空き家に検査済証が残っていることは、基本的にほとんどありません。
無いのが当たり前なので、有無そのものより前面道路の種別と幅員のほうが判断材料になります。
インフラリスク|排水と水道でほぼ決まる
私設管が隣地を通っているケース
配管が他人の土地を通っていると、引き直すときに承諾が要ります。現地で必ず確認します。
インフラリスクとは、水道・排水・ガス・電気の設備が想定外の負担を生むリスクです。
見落とすと、購入直後に数十万円から百万円単位の出費が発生します。
いちばん大事なのは、排水が本下水か浄化槽であることと、水道が上水道であることです。
汲み取りと井戸水の組み合わせになると、費用の面でも入居付けの面でも、一気にハードルが上がると考えてください。
| 設備 | 何が起きるか | 調べ方 |
| 排水の方式 | 汲み取りだと浄化槽化に80万〜100万円以上。本下水の引き込みも高額になる | 上水道+本下水がベスト。汲み取りや浄化槽なら、その費用を指値の材料にする |
| 浄化槽 | ひび割れや破損があると、修繕に20万円ほどかかることがある | 設置年や単独か合併かより先に、現地でひび割れ・破損の有無を見る |
| 井戸水 | 上水道でないことが賃貸募集で減点になり、借り手が付きにくい | 上水道を引き込めるか、工事費はいくらかを役所で確認する |
| 私設管 | 他人の土地を通る給排水管。掘り直しに承諾が必要。越境していると出口で減点される | 水道台帳(役所の上下水道課)で本管からの経路を確認し、現地でも越境の有無を見る |
| 電気容量 | 単相2線式は30Aまでしか使えず、ブレーカーが落ちる | 分電盤で単相2線式か3線式かを確認。3線式なら40〜60Aまで上げられる |
| プロパンガス | 都市ガスとの差は小さい。ただし設備の無償貸与契約があると引き継ぐことになる | アパートの案件では、ガス会社との契約書(無償貸与・14条書面)を取り寄せる |
汲み取りは指値の材料
汲み取り式のトイレを浄化槽にするには、80万〜100万円以上かかります。本下水の引き込みも高額です。ベストは上水道+本下水で、汲み取りや浄化槽であれば、その費用はそのまま指値の根拠になります。
電気は、分電盤が単相2線式か単相3線式かを見ます。
単相2線式のままだと30Aで頭打ちになり、エアコンとIHを同時に使うだけでブレーカーが落ちます。
単相3線式への切り替えには15万〜30万円ほどかかるので、購入前に見込んでおいてください。
3線式であれば40〜60Aまで上げられます。
私設管の越境も、現地で必ず確認しています。
再建築のときや売るときに、本管から引き直す費用が買主の負担として高額になり、それ自体が減点として見られるためです。
ガスは、プロパンと都市ガスで大きな差はありません。
ただし借りる側には都市ガスのほうが喜ばれる傾向があります。
決定的な差ではないので、プロパンだから買わない、という判断まではしなくて大丈夫です。
占有リスク|中を見られないまま買うオーナーチェンジ物件
入居中の物件は、中を確認できないまま買うことになる
だからリハコでは、戸建てに限ってはオーナーチェンジ物件をおすすめしていません。
占有リスクとは、入居者がいるために部屋の中を確認できないまま買うリスクです。
オーナーチェンジ物件では内見ができません。
引き渡しを受けてから、室内がボロボロのまま使われていた、家賃を滞納していた、想定していなかった属性の入居者が住んでいた、と分かることが実際にあります。
だからリハコでは、戸建てに限ってはオーナーチェンジ物件をおすすめしていません。1戸しかない以上、その入居者ひとりで収支も出口も決まってしまうからです。
入居中の物件は、すでに住んでいる人を選び直せません。
しかも借地借家法があるため、家賃の滞納があっても即時に退去させることはできず、訴訟と強制執行になれば一般に半年以上と数十万円の費用がかかります。
だからこそ、確認できる書類は全部見せてもらいます。
物件調査の基本項目|リハコが1件ごとに埋めている項目
ここまでの内容を、実際の調査の順番に並べ直したものです。
机上(謄本・役所)で調べることと、現地で見て撮ることに分かれます。
この2つが埋まれば、仕入れリスクの大半は買う前に見えています。
| 机上で調べる | 見るポイント | なぜ見るか |
| 謄本(抵当権) | 抵当権・根抵当権が残っていないか | 決済までに抹消できることが取引の前提になる |
| 謄本(所有者) | 土地と建物の両方を売主が所有しているか | 建物だけ他人名義、ということが実際にある |
| 謄本(前面道路) | 私道の共有持分を持っているか | 再建築とライフラインの引き直しに直結する |
| 再建築・セットバック | 再建築の可否と、道路後退が必要かどうか | 使える面積も出口も変わる。空き家調査の最重要項目 |
| 都市計画区域 | 市街化区域・市街化調整区域・非線引き区域のどれか | 調整区域でも都市計画法34条11号・12号に当たれば再建築できる可能性が高い |
| 埋蔵文化財 | 包蔵地に当たっていないか(文化財保護法) | 再建築時に役所の調査・試掘が必要になり、出口が取りにくくなる。指値の材料 |
| 接道 | 接道の種類(42条1項1号の既存道路・位置指定道路など)と長さ・幅員 | 道路台帳図や位置指定図は役所で取れる |
| ハザードマップ | 洪水・浸水想定の区域に入っていないか | 保険料と、売るときの評価に効く |
調整区域は狙い目にもなる
市街化調整区域というだけで指値の交渉ができます。そのうえで34条11号・12号に当たって再建築ができるなら、安く買えて出口も残る、旨味のある物件になります。
現地では、あとで見積もりと交渉に使うために写真と数字を持ち帰ります。
記憶ではなく記録にしておくことが、そのまま指値の根拠になります。
| 現地で見る・撮る | 見るポイント | なぜ見るか |
| 床面積 | 最低でも50㎡以上。戸建てなら60㎡以上ほしい | 50㎡前後だと2LDK・3DKのアパートと競合して、戸建ての優位性が出ない |
| 告知事項 | 孤独死や事故がなかったかを必ず確認する | あとから出てくると、家賃も出口も下がる |
| 雨漏り・傾き・残置物 | 3点はリフォーム費用に大きく影響する | 見積もりの前提が変わる。そのまま価格交渉の材料になる |
| 分電盤 | 撮影して単相2線式か単相3線式かを確認する | 2線式なら3線式への切り替えに15万〜30万円かかる |
| 床下 | シロアリ被害と浸水の跡がないか | 見えない場所ほど、あとから大きな出費になる |
| 水回りの寸法 | キッチン・洗面所・洗濯機置き場・バスタブ・トイレを計測する | リフォーム見積もりの精度が上がる |
| 上下水・ガス・電線 | 上水道か井戸か、公共下水か浄化槽か汲み取りか。配管や電線の越境の有無 | 配管図は仲介業者からもらうか水道局で取得する |
オーナーチェンジの物件では、これに加えてレントロール・賃貸借契約書・保証会社の加入状況・滞納状況の4点を必ず出してもらいます。
敷金は退去時に返す義務ごと買主に移るので、承継額も契約書で確認します。
3. ②再生リスク|リフォームでぼったくられる・工事業者に飛ばれる
工事業者に飛ばれるって、本当にあるんですか?
あります。だから前金は払わないでください。契約書があっても、逃げられてしまえば取り返せません。

再生リスクとは、リフォーム工事が予算・工期・品質のいずれかで破綻するリスクです。
空き家投資は「安く買って安く直す」ことが前提なので、ここが崩れると利回りの想定そのものが崩れます。
前金は払わない|飛ばれるリスクと、完工しないリスク
この章でいちばん大事なことは1つだけです。
前金を払わないでください。
工事業者に持ち逃げされるリスクは、思っているよりずっと高いのが実際のところです。
そして払ってしまったあとは、契約書があっても取り返せません。
訴えるにも相手を探すところから始まり、費用と時間のほうが先に尽きます。
もう1つが、前金だけ受け取って工事がいつまでも終わらないケースです。
現場に来ない、他の現場を優先される、途中で止まる。
工事が終わらなければ募集も始められないので、そのあいだ家賃はゼロのまま、返済と固定費だけが出ていきます。
だから、払うのは終わった工程の分だけにします。
出来高払いにしておけば、途中で飛ばれても損失は「そこまでに終わった工事の分」で止まります。
| 前金 | 払わない。着手金を求められても応じない |
| 支払い方 | 終わった工程ごとに払う出来高払いにする |
| 進捗の確認 | 写真の報告だけで判断しない。要所は自分の目で見る |
| 相見積もり | 2社取れば十分。同じ仕様書で依頼する |
| 見積もりの形 | 「一式」ではなく数量×単価。項目ごとに削れる形にする |
| 契約書 | 書面にはする。ただし飛ばれたら書面では取り返せないと考えておく |
リハコで実際に起きたことを挙げておきます。
- 80万円の前金を払って、そのまま飛ばれた
- 給水管に使う部材が、給湯の配管に使われていた|見えない場所ほど起こる
- クッションフロアを貼ったという写真の報告をもらっていたのに、実際は糊が付いておらず、ただ載せてあるだけだった
写真の報告は証拠にならない
報告として送られてくる写真は、「作業をした瞬間」しか写しません。仕上がりを判断する材料にはならないので、要所は必ず現物を確認してください。
4. ③客付けリスク|適正家賃を読み違えるリスクと、需要が消えるリスク
直せば入居者は付くものですよね? 利回りが高いので、多少安くしても回ると思うのですが。
まず見るのは、そのエリアの適正家賃です。安くすれば埋まる、という発想から入ると収支が合いません。

リフォームをせず、ボロボロの状態のまま家賃3万円などで入居付けすることもできます。
ただしその家賃では、後から必ず発生する修繕費を回収できません。
築古は必ずどこかが壊れるので、直さずに安く貸すという判断は、まずしません。
いちばん大事なのは、そのエリアの適正家賃を見極めることです。
SUUMOなどの賃貸ポータルで、同じエリア・同じ広さの募集家賃を見れば確認できます。
リハコの場合は各エリアの家賃データが社内に蓄積されているので、それをもとに「この家でいくら取れるか」をご提案しています。
家賃の設定を間違えると、利回りは簡単に崩れる
築古の利回りは、この式で決まる
分子の家賃をいくらに置くかで、利回りは簡単に上下します。だから家賃の設定がいちばん重要になります。
そのうえで前提として、家賃の予測はもともと難しい指標です。
理由は2つあります。
ひとつは、戸建て賃貸がそもそも一般的ではなく、供給も少ないためデータが不足していること。
もうひとつは、戸建てそのものが一点物であることです。
そのなかでも、しっかりリノベーションされた戸建ての家賃相場を見極めるのは、とくに難しいと考えています。
人口が減ったとき、最初に空くのはどこか
人口減少にともなう賃貸需要の消滅という観点で、もっともリスクが高いと考えている間取りは、アパートのワンルーム・3点ユニットです。
理由は単純で、リフォームでも購入後でも、唯一変えられないのが間取り、つまり部屋を広くすることだからです。
だからワンルームや3点ユニットのような物件から優先的に需要が消滅し、空室が増えていくと想定しています。
逆に言えば、広くて駐車場があり、騒音トラブルにも悩まされない一点物の戸建ては、人口減少が進んだとしても賃貸市場でもっとも強い状態を維持できます。
もちろん構造の違い(木造・RC・SRCなど)はありますが、そもそも家賃帯が競合していないので、あまり気にする必要はありません。
| タイプ | 人口が減ったときの強さ | 理由 |
| アパートのワンルーム・3点ユニット | もっとも弱い | あとから間取りは変えられない。広くできないまま需要だけが減っていく |
| アパートのファミリータイプ | 中間 | 広さは取れるが、駐車場と騒音の問題は残る |
| 戸建て | もっとも強い | 広い・駐車場がある・騒音トラブルがない。しかも一点物で競合が少ない |
戸建て賃貸は、退去が少なく入居が安定する
戸建て賃貸のいちばんいいところは、退去がかなり少なく、入居が安定することです。
ご家族で住まれる場合、引っ越しそのものが起こりにくい理由がいくつも重なります。
- 小学校に通う子どもを転校させたくない
- 住んでいるうちに荷物がどんどん増えていく
- そもそも戸建て以上の引っ越し先があまり存在しない
- 大きな荷物を運ぶのが大変で、引っ越し自体がしづらい
- 駐車場付きという条件で探すと、選択肢がそもそも少ない
戸建てなので、自宅のように大切に使ってもらえるのも大きな違いです。
草刈りをしてくれたり、愛着を持って住んでくれたりします。
リハコの実績でも、平均3〜5年、あるいはそれ以上長く住んでいただく傾向があります。
だからこそ、リノベーションをしっかりやる
ここまでを踏まえると、やるべきことは1つです。リノベーションをしっかりやることです。
この賃貸業のライバルは、地主さんや、空き家を活用しきれていない一般の方が多いのが実際のところです。
つまり競合がかなり弱い。
だからこそ、ここまで作り込めば空室に困る可能性はかなり低くなります。
投資なので絶対とは言えませんが、そこが戸建て賃貸のいちばんいいところだと思っています。
競合が弱いのが強み
作り込まれた戸建て賃貸は、そのエリアでほとんど競合がいません。同じ家賃帯に並ぶのは、手が入っていない物件であることが多いためです。
リハコは関東の築古戸建て・築古アパートの非公開物件をご紹介しています。自社でリノベーションまで手がけるため、再生費用を織り込んだ「実際に回る利回り」でご提案できます。
非公開物件のご紹介・利回りシミュレーションは無料です。
5. ④運営リスク|家賃滞納・入居者トラブル・突発修繕
入居が決まってしまえば、あとは安定しますよね?
運営でいちばん大きいのは家賃滞納です。ただしこれは、保証会社に入っていればほぼ解決します。

運営リスクとは、保有中に発生する滞納・トラブル・修繕による損失です。
1件あたりの金額は小さいものの、頻度が高く、確実に起こります。
事前に「起きたときの手順」と「使うお金」を決めておくのが対策になります。
家賃滞納|保証会社に入るかどうかが、この事業の肝
運営で最大のリスクは家賃滞納です。そして、その対策は1つしかありません。入居時に家賃保証会社を必ず付けることです。
たとえば夜逃げをされたような最悪のケースでも、手順は決まっています。
まず催告書兼通知書を内容証明郵便で送ります。
「2週間以内に滞納分を全額返済しなければ契約解除になります」という内容です。
これも保証会社が代行してくれます。
契約解除になった場合は、そこから半年ほどかけて明渡し訴訟に入りますが、その間も家賃は保証会社から支払われます。
そしてそれとは別枠で、明渡しのあとの残置物の撤去やクリーニング費用も、家賃の2〜3か月分を目安にカバーされます。
| 滞納が起きたら | 催告書兼通知書(内容証明郵便)を送る。保証会社が代行する |
| 通知の内容 | 2週間以内に滞納分を全額返済しなければ契約解除 |
| 契約解除のあと | 半年ほどかけて明渡し訴訟。その間も家賃は保証会社から支払われる |
| 明渡しのあと | 家賃とは別枠で、残置物の撤去・クリーニング費用を家賃2〜3か月分めやすにカバー |
| 結論 | 保証会社には必ず入る。ここがこのビジネスの肝 |
保証の範囲は保証会社とプランによって違います。
訴訟費用まで見るのか、残置物の撤去がどこまで含まれるのかは、契約前に必ず確認してください。
既存入居者に保証会社が付いていない築古アパートは、その戸数分の滞納リスクを自分で負うことになるので、価格に織り込みます。
管理会社のリスクは低い
管理会社が家賃を送金してこない、倒産して預り金が返らない、というリスクはゼロではありませんが、実際に起きる確率は限りなく低いものです。賃貸住宅管理業法で200戸以上を管理する業者には国への登録と家賃の分別管理が義務づけられているので、登録業者かどうかだけ確認しておけば十分です。
入居者トラブルと突発修繕
- 孤独死・事故物件化|孤独死対応の特約が付いた家主費用保険で、原状回復費・家賃損失をカバーできる
- 近隣クレーム|騒音・ペット・駐車。管理会社が一次対応する体制に
- ゴミ屋敷化・無断転貸|定期巡回で早期に気づく。契約書の解除条項で対応する
築古では、給湯器・エアコン・屋根・給排水は「壊れる前提」で年間予算を積みます。
給湯器やエアコンは一般に10〜15年で交換時期を迎え、築古では購入時点で超えている設備が普通にあります。
年間家賃収入の5〜10%程度を修繕費として別に取り置くのが目安です。
リハコのリフォームでは、電気系は最初の見積もりの段階で新品への交換を入れています。
あとから壊れて呼ばれるより、入居前に替えておいたほうが結局は安く済むからです。
修繕費は先に分ける
家賃が入ったら修繕分を別口座に移してから使ってください。口座が1つだと、必ず生活費と混ざります。
6. ⑤外部環境リスク|災害・火災保険・金利上昇
自分ではどうにもできないことが起きたら、どうすればいいんでしょうか。
防げないものは「耐える」に切り替えます。保険と現金、この2つが外部環境に対する備えのすべてです。

外部環境リスクとは、自分の努力では発生確率を変えられないリスクです。
災害と金利がこれにあたります。
対策は1つ、起きたときに耐えられる財務にしておくことです。
災害と火災保険|どの保険に入るかを判断する
火災保険は、最悪のリスクをカバーするための保険です。
家が倒壊する、燃える。
そういう「起きたら終わり」の事態に備えるためのものなので、必ず入ってください。
個人で買われる方には、全国共済(都道府県民共済)の新型火災共済がおすすめです。いちばんの理由は、掛け金が安いことです。
三井住友海上や東京海上日動といった大手の火災保険は、補償の範囲がかなり充実しています。
そちらを選んでも構いませんが、金額が高くなります。
とくに築古の戸建ては保険料が高く設定されていて、補償内容と金額が見合わないこともあります。
どの保険に入るかは、物件ごとにしっかり判断してください。
| 選択肢 | 特徴 | 向いている人 |
| 全国共済(都道府県民共済) | 掛け金が安い。貸している住宅も加入できる | 個人で築古を買う人。まずここを検討する |
| 大手損保(三井住友海上・東京海上日動など) | 補償の範囲が広く手厚い。ただし保険料は高い | 補償を厚くしたい人。築古は金額が見合うか要確認 |
空き家のままでは入れない
全国共済の新型火災共済は、住宅として使われている建物が対象です。空き家の状態では加入できないため、再生して入居用の住宅として貸し出してからの加入になります。
加入の前に確認しておく点も挙げておきます。
| 築古の引受制限 | 築年数が古いと、保険会社に引き受けを断られることがある |
| 水災補償 | 保険料を下げるために水災を外すと、浸水したときに一切出ない |
| 経年劣化は対象外 | 「もともと傷んでいた」と判断されると保険金は出ない |
| 免責金額 | 自己負担額の設定次第で、小さな損害では実質的に出ない |
金利上昇と、キャッシュフローがマイナスになるリスク
帳簿は黒字なのに、手元の現金が減っていく。
これがいちばん怖い状態です。
原因は2つあります。
金利が上がって返済額が増えることと、減価償却費が終わって課税所得が跳ね上がることです。
減価償却費は「経費になるが現金は出ない」費用、元金返済は「現金は出るが経費にならない」支出です。
この2つが逆転すると、税金だけが増えて現金が残らなくなります。
築古の木造は法定耐用年数(22年)を超えていると償却期間が4年になるため、5年目から償却費がゼロになり、そこで現金が一気に減ります。
ここに、空き家を新築同様までリフォームすることの、もう1つの大きなメリットがあります。
500万〜600万円かけて再生した場合、そのリフォーム費用は一括で経費にはできず、税務上は資産として計上することになります。
工事の規模が大きく新築同様と扱われる場合は、木造の法定耐用年数22年で計算することになります。
分かれ目は、その工事費が建物の再取得価額の50%を超えるかどうかです。
つまり、資産計上したリフォームの新しい部分を22年で按分でき、毎年その分を減価償却費として計上できます。
建物本体の償却が4年で切れたあとも償却費が残るので、キャッシュフローが赤字になりにくくなります。
節税のためだけでなく、収支を長く安定させるという意味でも、リフォームをしっかりやる価値があります。
| 建物本体(築古の木造) | 新築同様まで再生したリフォーム費用 | |
| 扱い | 法定耐用年数を超えた中古資産 | 資産計上。新築同様として扱われる |
| 償却の年数 | 簡便法で4年 | 新築同様と扱われる規模なら、木造の法定耐用年数22年で按分 |
| 現金への効き方 | 4年で終わり、5年目から課税所得が跳ね上がる | 22年にわたって毎年効き続け、赤字になりにくい |
税務の扱いは要確認
資本的支出をどの年数で償却するかは、工事の内容と金額によって判断が変わります。実際の申告では顧問税理士に確認してください。
金利上昇のほうは、買う前に耐性を測れます。
変動金利で借りるなら、金利が2%上がったときの返済額を試算してください。
それで回らないなら、借入額が大きすぎるというサインです。
「5年」は1月1日で数える
売却益にかかる税率は、所有期間5年以下だと高くなります。ただしこの5年は、売った日から数えるのではなく「譲渡した年の1月1日の時点で5年を超えているか」で判定します。実際には取得から5年と数か月〜6年ほど持つ必要があるので、出口の時期を決めるときは年をまたぐ位置に注意してください。
7. ⑥出口リスク|売れないリスクへの対策
最後は売ればいいと思っていたのですが、売れないこともあるんですか?
あります。ただ、対策ははっきりしています。きれいにリノベーションしておくことです。

出口リスクとは、売りたいときに売れない、または大幅に安くしか売れないリスクです。
空き家投資の収益は家賃収入と売却損益の合計で決まるので、毎月の家賃が回っていても売却で大きく損をすれば通算では負けます。
そして、この章でいちばん大事なのは「売れないリスク」への対策です。
きれいにリノベーションしておけば、数年後に売るときも少しの修繕で済みます。
工事中と完成時のきれいな写真も残せるので、投資家向けにも、実需(自分で住みたい人)向けにも売れる可能性が上がります。
1,000万円以内に収めると、出口が一気に増える
売却価格が1,000万円以内であれば、買い手の選択肢がぐっと広がります。
- 買主が日本政策金融公庫などの融資を使って買えた事例があります
- そもそも1,000万円以内なら、現金で買ってくれる投資家がいます
- 実需向けでも、1,000万円以下なら月々の住宅ローン返済が4万〜5万円かそれ以下に収まります|「この返済額で戸建てに住みたい」という層に出口を取れる
価格帯そのものが出口
同じ物件でも、売値が1,000万円を超えるかどうかで買える人の数がまったく変わります。仕入れとリフォームの総額は、出口の価格帯から逆算して決めてください。
リノベーションをしないと、出口は取りづらい
当然ですが、買う側はきれいな物件を優先します。
だから手を入れていない汚い物件は、出口が取りづらくなります。
適当にDIYをして売るという手法は、昔はできましたが、いまは通用しなくなってきています。
解体して更地で出口を取るというやり方もありますが、基本的にはオーナーチェンジとして売ったほうが有利に売れます。
入居者が付いていて家賃が回っている状態は、買う側にとって「買った瞬間から収益が出る」という分かりやすい価値になるからです。
買うときはオーナーチェンジを避けるのに、売るときはオーナーチェンジで出す。
矛盾しているようですが、自分で再生して自分で入居者を入れた物件なら、中身も入居者も分かっているからです。
分からないまま買うのが怖いのであって、分かっている状態で渡すぶんには問題ありません。
なお、更地にする場合の解体費は木造30坪で120〜180万円が目安です。
アスベストが含まれていると、事前調査と除去の費用が加算されて大きく跳ね上がります。
8. ⑦事業主体リスク|資金繰りと、自分に何かあったとき
正直、失敗して家族に迷惑をかけるのがいちばん怖いです。
そこは私も同じです。だから相続まで考えて、この事業を一人ではなく二人で始めました。

事業主体リスクとは、物件ではなく「自分」が原因で事業が止まるリスクです。
物件に問題がなくても、手元の現金が尽きた瞬間に投げ売りするしかありません。
運転資金は「家賃6か月分+突発修繕100万円」
運転資金は、物件の口座とは別に置いて、原則として手を付けません。
空室が続いても、給湯器が2台同時に壊れても、この現金があれば冷静に判断できます。
「築古はやめとけ」と言われる理由の多くは、実はここにあります。
物件が悪かったのではなく、余力を持たずに始めたから小さな問題で詰んだのです。
余力さえあれば、想定外は「予定より少し遅れた」で済みます。
運転資金は別口座に
家賃6か月分+修繕100万円。ここに手を付けないと決めた瞬間から、空き家投資はギャンブルではなく事業になります。
いちばん考えておくべきは、自分が亡くなったあとのこと
この章でいちばんお伝えしたいのは、所有者が亡くなって相続が発生したときのことです。
私が代表の藤本と一緒にこの事業をやると決めた大きな理由の一つが、自分一人だと、万が一のときに家族に迷惑がかかるという不安でした。
共同経営であれば、片方が生き残っていれば物件を売却できます。
そのつながりから不動産業者に仲介や売却を依頼することもできます。
だからこそ、一緒に協力して一つの会社でやっていこう、という話になった経緯があります。
空き家再生はかなりニッチな産業です。
そこまで考えておかないと、投資家の親族、つまり相続人が後から本当に困ってしまいます。
残されたご家族に、この物件をどうすればいいのか分かる人がいないからです。
ですから、奥様に「リハコという会社があるんだよ」と一言だけ伝えておいてください。
そうすれば、最悪ご自身に何かあった後でも、ご家族からリハコにつないでいただくことで、会社の売却や物件の売却をお手伝いできます。
私たちの物件は、きれいにしっかりリノベーションしてあります。
その地域の地場の不動産屋さんに「売却してください」と電話をすれば、十分に協力してもらえる状態にしてあります。
家族に会社名を伝える
難しい引き継ぎの準備は要りません。「この物件で困ったら、この会社に連絡して」と一言伝えておくだけで、ご家族が困る場面はほとんど無くなります。
不動産投資をする、あるいは不動産を買うということは、自宅を買う場合も同じですが、そこまで先のことを見据えて考えておく必要があると思っています。
9. 7つのリスクに優先順位をつける
7つ全部を完璧にやるのは無理そうです。どれから潰せばいいですか?
①仕入れと③客付けだけで9割です。この2つに時間を使って、残りは仕組みで受け止めてください。

7つのリスクは、発生確率と影響度で優先順位が決まります。
全部を同じ熱量で追いかけると、どれも中途半端になります。
最優先で潰すのは①仕入れと③客付けです。
| リスク | 発生しやすさ | 効いたときの痛さ |
| ①仕入れ | 高い(調査を省くと必ず何かある) | 最大。買った時点で結果が決まる |
| ②再生 | 高い(撤去して初めて分かる箇所が出る) | 中。前金を払わず出来高払いにすれば止められる |
| ③客付け | 高い(適正家賃を読み違えると埋まらない) | 最大。収入ゼロのまま返済だけ進む |
| ④運営 | 非常に高い(保有中は必ず起きる) | 小〜中。保険と修繕積立で受け止められる |
| ⑤外部環境 | 低〜中(読めない) | 大。ただし保険と現金で耐えられる |
| ⑥出口 | 中(売る時期の相場次第) | 大。通算の損益がここで確定する |
| ⑦事業主体 | 中(自分の状況次第) | 大。ただし運転資金を別に置いておけば防げる |
①仕入れと③客付けが最優先である理由は、この2つだけが「取り返しがつかない」からです。
②再生は予算と払い方で、④運営は保険と管理で、⑤外部環境と⑦事業主体は現金でコントロールできます。
しかし買ってはいけない物件を買ってしまったことと、需要が無い場所で募集を始めてしまったことは、あとから直せません。
この2つはどちらも買う前にしか潰せません。買付を入れるまでの数日間に、調査の労力を集中させてください。
リハコが投資家の方に提供できること
リハコは、空き家・築古アパートの仕入れからリノベーション、出口までを一気通貫で見ている会社です。
売主から直接買い取り、自社の業者網で再生して投資家の方にお渡しするまでを社内で行っています。
そのため再生費用まで見積もったうえで、実際に回る利回りをお出しできます。
| 仕入れ | 売主から直接買い取るため、市場に出る前の物件をご紹介できる |
| リノベーション | 自社の業者網で施工。再生費用まで含めた総額でご提示する |
| 利回り | 表面ではなく、リフォーム費用を織り込んだ実力ベースで出す |
| エリア | 関東主軸(埼玉・千葉・群馬・茨城・栃木・神奈川)。現地は社員が見る |
| 出口 | 再生後の売却・賃貸まで見て、出口が取れる物件だけをご紹介する |
関東の非公開物件のご紹介と、利回りのシミュレーションは無料です。
「この物件、実際いくらで回りますか」というご相談だけでも構いません。
10. なぜ、リスクを取ってまで空き家なのか|森田の考え
ここまでリスクの話ばかりでしたが、それでも空き家をやる理由は何ですか?
リスクと利益の天秤です。空き家は、リスクを仕組みで抑えられるわりにリターンが大きい。だから私はポートフォリオに入れています。

投資の肝は、リスクと利益の天秤をどう取るかに尽きます。
AIによって世界がどんどん効率化されていく中でも、不動産という現物は、まだ利益を取れる歪みが大きい部類だと考えています。
たとえば世界経済が成長し続けることにベットするならオルカン(全世界株式)を買います。
私も買っています。
日本という国が存在し、成長し続けると考えるなら日本国債。
アメリカが成長し続けると考えるなら米国債。
デフォルトしない前提で確実な利回りを狙うなら、米国10年債で3〜4%を取りにいきます。
| 投資先 | 何にベットしているか | 取っているリスク |
| オルカン(全世界株式) | 世界経済が成長し続けること | 短期の値動きは読めない |
| 日本国債 | 日本という国が存在し、成長し続けること | 利回りは低い |
| 米国10年債 | デフォルトしない前提で3〜4%の利回り | 為替と金利 |
| 金・銀・原油などのコモディティ、個別株 | 短期的な未来は予測できないという大前提がある | かなりリスクを取った投資になる |
| 暗号資産(ビットコイン) | 入れるべきだが、全体資産の3〜5%程度で十分 | 値動きが大きい |
| 空き家(築古戸建て) | 現物を持ち、リスクは仕組みで抑えて利回り10%以上を狙う | この記事で挙げた7つのリスク。ただし、どれも事前に潰せる |
そうしたポートフォリオの1つとして、「現物を所有する」、しかも「かなり古い家を所有する」というリスクを取ります。
そのうえで、この記事で挙げた7つのリスクをすべて仕組みで抑え込み、利益を最大化して利回り10%以上を確保する。
これが私のやり方です。
アパートではなく、空き家を選ぶ理由
アパートは、いま大手や業者が現金でどんどん買い取っていて、一般の投資家が買えない状況があります。
買えたとしてもオーナーチェンジ物件が多く、退去後の修繕コストが見積もりづらいリスクを抱えたまま運営することになります。
一方で空き家は、最悪、建物が倒壊したとしても土地が残ります。
更地で売る、駐車場として貸す、再建築する。
手が残っているというのは大きな違いです。
最悪でも土地が残る
建物がゼロになっても土地は残ります。更地で売る・駐車場として貸す・再建築する、という選択肢が残っていることが、空き家投資の下値を支えています。
空き家を3〜4戸持っているだけでも、リフォームローンを使って銀行から借り、他人資本で数百万円単位の投資をしながら10%以上のリターンを得られます。
そのインパクトはかなり大きいので、ポートフォリオの1つとして組み込んで良いと考えています。
あくまで個人の考えです
ここに書いたのは森田個人の考え方であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資の判断はご自身の状況に合わせて行ってください。
よくある質問
空き家投資は何年で回収できますか?
実質利回りから逆算します。
物件価格とリフォーム費用と諸費用の合計を、年間の手取り家賃(家賃×稼働率−運営経費−返済)で割った年数が回収期間です。
築古は表面利回りが高く見えても、再生費用を分母に入れると数字が大きく変わります。
空き家に融資は付きますか?
物件そのものへの融資は、地方の空き家では付かないことが多いのが実際です。
法定耐用年数(木造22年)を超えていると融資期間が取れず、再建築不可の物件は対象外とする金融機関も多くあります。
ただし日本政策金融公庫や無担保ローンなどでは、借りることができる可能性があります。
また、リフォームローンはエリアを問わず、金融機関によっては借りることができます。
リハコでは、リフォームをリフォームローンでまかなう形をおすすめしています。
初心者が最初に買うならどの価格帯がいいですか?
自己資金で買い切れる範囲から始めるのが安全です。
借入が無ければ、空室が続いても現金が減るスピードが緩やかです。
戸建て1戸であれば、①仕入れと③客付けの検証を自分の手で一通り経験できます。
最初の1棟は利益より「7つのリスクを実地で体験すること」に価値があります。
「築古はやめとけ」と言われますが、空き家投資はやめたほうがいいですか?
リスクを分解せずに始めるならやめたほうがよいです。
空き家投資で失敗する人の多くは、仕入れの調査を省き、適正家賃を確かめず、運転資金を持たずに始めています。
①仕入れと③客付けを買う前に潰し、家賃6か月分+突発修繕100万円の運転資金を別に置けば、空き家投資は運ではなく手順の事業になります。
家から近い物件を買ったほうがいいですか? 遠い物件でも大丈夫ですか?
当然、近いほうがいいです。
ただし東京にお住まいの場合、東京で500万円以下の戸建てはほぼ存在しません。
どうしても埼玉・千葉・群馬・茨城・栃木といったエリアになり、距離は遠くなります。
それでも、現地調査をして、リフォームの見積もりを取り、収支計算をしっかり行えば問題ありません。
契約と決済で1日だけ現地に行っていただくことはありますが、それ以外は完成した写真と動画をお渡しします。
管理会社は電話で探し、写真や動画をメールでやり取りすれば十分です。
運営が始まってからも管理会社やリハコにご相談いただければ、遠方でも問題なく回せます。
実際、リハコのお客様は東京にお住まいの投資家の方がいちばん多いです。
リフォーム費用はいくら見ておけばいいですか?
物件ごとに大きく異なるため、必ず現地で見積もりを取ってください。
そのうえで、実務的には見積額の120%を上限として現金を確保しておきます。
築古では残置物を撤去し、壁や床を剥がしてから土台の腐朽やシロアリ被害が見つかり、追加工事が出るのが前提だからです。
支払いは前金を払わず、終わった工程ごとに払う出来高払いにしてください。
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NTTデータ・博報堂を経て、不動産再生の世界へ。自らアパート14棟・戸建て40戸(計134戸)を運用する現役投資家・宅地建物取引士として、累計100戸以上の空き家・築古物件を買い取り、再生してきました。日々「手放したい売主様」と「買いたい投資家様」の間に立つからこそ、他社で値段がつかなかった物件にも、根拠ある価格と確かな出口をご提案できます。

リハコが解決します
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