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「久しぶりに空き家を見に行ったら、ハクビシンが出入りした跡があった」
「うちの空き家でハクビシンの目撃情報があったけど、どう対応したらいいの?」
家屋は雨風をしのぐことができ、断熱性にも優れているため、ハクビシンにとってはとても魅力的な空間です。
特に空き家は人の気配がなく、駆除される心配も少ないので、ハクビシンが訪れやすくなります。
空き家のハクビシン対策を先延ばしにしていると、
- 壁や柱などが傷んで倒壊のリスクが高まる
- 悪臭・衛生面の悪化
- 空き家が害獣の繁殖拠点になる
- 売却時に買い手が見つかりにくくなる
など、さまざまな問題が発生しやすくなります。
ご近所さんとのトラブルの元にもなり得るため、早めに対処した方が良いでしょう。
そこで本記事では、ハクビシンが出入りしている空き家への3つの対処法を紹介します。
下の表にそれぞれの方法に向いている人の特徴もまとめているので、気になる項目からチェックしてみてください。
ハクビシンが出入りする空き家への対処法 | 向いている人の特徴 |
自分で侵入防止策を講じる | ・とりあえず空き家にハクビシンが出入りしないようにしたい ・空き家からハクビシンを追い出したい |
害獣駆除業者に相談する | ・ハクビシンを徹底的に追い出したい ・空き家に出入りしているハクビシンを捕まえてほしい ・ハクビシンが二度と空き家に出入りしないようにしたい ・ハクビシンの被害を受けた箇所を綺麗にしたい |
不動産会社に買取を依頼する | ・空き家に誰も住む予定がない ・ハクビシンの駆除費が負担に感じている |
この記事を読めば、空き家に出入りするハクビシンにどのような対応をすれば良いか分かり、ハクビシンによる被害を減らせるでしょう。
ハクビシンの被害を食い止めるため、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事の目次
1.ハクビシンとはどのような動物?

ハクビシンとは、日本・東南アジア・中国南東部・インドなどのアジア圏で広く分布しているネコ目ジャコウネコ科の動物です。
体の大きさは、大人になると全長約90〜110cm、体重約3〜4kgにまで成長します。
額から鼻先にかけて白い一本線のような模様が入っているのが特徴で、アライグマやアナグマとよく似ています。
里山のような環境を好み、木にできた穴や洞窟、家の屋根などを主な住み家にしています。住み家を複数箇所に持っており、転々と移動するのも特色です。
行動パターンは完全な夜行性なので、昼間に捕まえるのは難しいでしょう。日本国内では四国地方を中心に、中部・東北・関東地方など各地で捕獲されています。
2.空き家のハクビシンの被害を放置してはいけない理由

まずは、空き家のハクビシンの被害を放置してはいけない理由を詳しく解説します。
- 壁や柱などが傷んで倒壊のリスクが高まる
- 悪臭・衛生面の悪化
- 空き家が害獣の繁殖拠点になる
- 売却時に買い手が見つかりにくくなる
それでは、以下で1つずつ見ていきましょう。
2-1.壁や柱などが傷んで倒壊のリスクが高まる

ハクビシンは、侵入するときに空き家の隙間をこじ開けたり、寝床を作るために断熱材を食いちぎったりと、空き家にさまざまなダメージを与えます。
また同じ場所に糞尿をする「溜めふん」という習性があり、空き家の一部を腐らせてしまう可能性があります。
屋根裏にハクビシンが住み着いたのを放置した結果、屋根が崩落して室内がめちゃくちゃになる空き家も少なくありません。
壁の穴が広がったり、木材の腐敗が柱にまで進行したりして、倒壊のリスクが高まるため、空き家のハクビシンの被害にはなるべく早く対応しましょう。
2-2.悪臭・衛生面の悪化

ハクビシンは肛門の近くにある「臭腺(しゅうせん)」という器官が発達しており、空き家にやってきたり、糞尿をしたりすると独特の臭いを発することがあります。
ハクビシンには同じ場所に糞尿をする習性があるため、空き家の1カ所に糞尿の臭いが集中し、ドアを開けた瞬間強烈な臭いがするかもしれません。
ハクビシンの糞尿には寄生虫や病原菌が潜んでいるほか、体表にはノミやダニがたくさん付いているケースがよく見られます。
目に見えない細菌や虫が空気中を漂ったり、空き家に付着したりすることで、衛生面の悪化も考えられます。
2-3.空き家がハクビシンの繁殖拠点になる
雨風が入りにくく、断熱材で暖かさが保たれており、人があまり来ない空き家は、ハクビシンにとって絶好の繁殖拠点です。
ハクビシンが1回の出産で産む子どもの数は平均2〜3頭ですが、子どもを産む年齢は生後10カ月以降、妊娠期間は約2カ月間と、出産のペースは少し早めです。
加えて1年中子どもを産むため、当初確認されたハクビシンは1頭だけでも、数年放置するとかなり頭数が増えている可能性が考えられます。
ハクビシンの頭数が増えると糞尿の量も増え、倒壊のリスクや衛生面の悪化などがさらに加速するので、早めに対応しましょう。
2-4.売却時に買い手が見つかりにくくなる
人が住む予定が無くなったり、管理を負担に感じたりして、将来的に空き家の売却を検討する機会があるかもしれません。
しかしハクビシンの被害を放置したままにしていると、売却時に買い手が見つかりにくくなります。
買い手としては衛生面や建物の耐久性が気になりますし、再びハクビシンが住みつくのではないかと不安に感じる方がほとんどでしょう。

買い手が見つからなかった結果、空き家を持ち続けることになり、ハクビシンの被害が再発したり拡大したりするリスクにもさらされるかもしれません。
3.【要確認】ハクビシンは自己判断で駆除してはいけない

空き家のハクビシンの被害を放置するのは危険なため、すぐにでも対処したいという方も多いでしょう。
しかし、ハクビシンは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」という法律で保護されており、自己判断で捕獲や駆除をしてはいけない動物に指定されています。

ハクビシンを駆除するには、次のうちいずれかの条件を満たす必要があります。
- 都道府県知事にハクビシンの駆除を申請する
- 罠猟師の狩猟免許を取得して駆除する
いずれも専門的な知識・技術が求められるため、ハクビシンの駆除をするときは専門の害獣駆除業者に依頼するのが一般的です。
もし自己判断でハクビシンを駆除してしまうと、罰則として1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科されます。
「すぐにハクビシンの被害をなくしたい」という方は、ハクビシンの駆除に対応している業者に相談しましょう。
自治体の窓口に相談するのもおすすめ
多くの自治体では、ハクビシンの相談を受け付ける窓口を設けています。窓口では、ハクビシン対策のアドバイスや、駆除業者の派遣などを行っています。
自治体ごとの対応の例を、以下の表にまとめました。
自治体名 | サポートの内容 |
東京都多摩市 | ・ハクビシンの捕獲と回収 ※予算の都合上、対応件数に上限あり |
千葉県千葉市 | ・箱罠設置 ・捕獲したハクビシンの回収 ※箱罠の設置期間は原則1カ月 |
栃木県宇都宮市 | ・罠の貸出 ・捕獲したハクビシンの回収 ・罠の購入費の補助(経費の1/2・上限5万円) ・わな猟免許取得の補助(経費の1/2・上限1万円) |
「ハクビシン ○○(自治体名)」で検索すると、その自治体のサポート内容を調べられます。ハクビシンを駆除したいときは、必要に応じて自治体の窓口にも相談してみましょう。
4.空き家にハクビシンの痕跡があるときの対処法1:自分で侵入防止策を講じる

ハクビシンを捕獲・駆除するには、一定の条件を満たし、許可を得る必要があります。
ただし空き家からハクビシンを追い出したり、寄り付かないようにしたりするだけなら、自分で対処しても構いません。

ここでは自分でできるハクビシンの侵入防止策として、以下の5つの方法を紹介します。
- 荷物を片付ける
- 庭の草木をきれいに整える
- 忌避剤を設置する
- 侵入口になりそうな隙間を塞ぐ
- 空き家管理サービスを利用する
ハクビシンの生態と関連付けながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
4-1.荷物を片付ける
まずは、空き家に置きっぱなしになっている家具や生活用品を片付けましょう。
家具や生活用品がちょうど良い陰になり、ハクビシンが空き家の中で行動しやすくなっている可能性があります。
ほかにも棚をかじられることで木くずが出たり、布団の中の綿が散乱したりして、室内が汚れてしまうケースも見られます。
また、ハクビシンは雑食性の動物なので、空き家の冷蔵庫や吊戸棚に野菜・調味料・乾物などを入れている場合も要注意です。
荷物の片付け方や、業者に依頼する場合の費用については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。
4-2.庭の草木をきれいに整える
庭の草木をきれいに整えるのも、ハクビシンの侵入防止に有効です。
草木が生い茂っていると、ハクビシンにとっては体を隠しやすくなるため、安心して空き家に侵入しやすくなります。
加えてハクビシンは木登りを得意としているので、木の枝を通って空き家の屋根裏に入ってしまいます。
地面がきれいに見えるぐらい草を刈り、木の不要な枝葉を落として、ハクビシンが空き家に近寄りにくい環境を整えましょう。
4-3.忌避剤を設置する

忌避剤とは、ハクビシンが嫌がるニオイや成分が含まれている薬剤のことです。
忌避剤を設置するときは、
- ハクビシンがよくいそうな場所に忌避剤を設置する
- ハクビシンの出入口を塞ぐのは忌避剤を設置した後にする
ことを意識しましょう。
ハクビシンがよくいる場所としては、屋根裏が挙げられます。ほかにも、悪臭が特にひどい場所や、足跡・フン・尿が確認できた場所に設置するのもおすすめです。
注意点は、忌避剤を設置する前にハクビシンの出入口を塞がないようにすることです。
出入口を塞いでから忌避剤を設置すると、ハクビシンを空き家に閉じ込めてしまい、後になって死骸が出てくる可能性があるからです。
忌避剤を設置するときは、ハクビシンが使っていると思われる出入口を見つけてもそのままにしておきましょう。
忌避剤は自分でも作れる! |
ホームセンターやネット通販などで購入できるハクビシン用の忌避剤は、簡単なものであれば自分でも作れます。 材料は、木酢液・ニンニク・唐辛子の3つです。 磨り潰したニンニクと半分に切った唐辛子を木酢液に入れ、1〜3カ月ほど放置するだけで完成します。 ニンニクは汁ごと、唐辛子も種を残さずに木酢液に入れましょう。 材料の比率は、木酢液:ニンニク:唐辛子=10:1:1が目安です。 臭い移りが気になる方は、要らない食器やペットボトルなどで作ってみてください。 |
4-4.侵入口になりそうな隙間を塞ぐ
ハクビシンは、ネコ目ジャコウネコ科の動物です。家でよく飼われている猫と同様に、頭さえ入れば体もスルッと通るため、侵入口になりそうな隙間は徹底的に塞ぎましょう。
屋根裏や床下などのハクビシンが侵入した形跡がある場所の近くで、外の明かりが見えたら、侵入口の可能性が高いです。
金網・ネット・板などを使って、隙間なく侵入口を塞いでみてください。
室内に潜むハクビシンには要注意! |
侵入口を探していると、室内に潜むハクビシンと遭遇するときがあります。 薄暗い場所を懐中電灯で照らしながら調査するとき、何か影のような物が動いたり、動物の2つの目が光ったりしたら要注意です。 子育てをしているハクビシンだと、人が目の前に現れても逃げずにいるほか、攻撃するケースが見られます。 大きな声を出すなどして刺激せず、遭遇した場所の近くに忌避剤を設置してハクビシンが空き家から出て行くのを待ちましょう。 |
4-5.空き家管理サービスを利用する
空き家管理サービスとは、空き家の持ち主に代わって、空き家の見回り・点検・掃除などを行うサービスのことです。
ハクビシンはとても臆病で警戒心が強い性格のため、定期的に人の気配がすることで、その空き家には近寄りにくくなります。
万が一ハクビシンが侵入していても、見回りに行った人がフンや尿を発見し、早めに対処できるのがメリットです。
遠方に住んでいたり仕事・子育てが忙しかったりして、なかなか空き家の様子を見に行けない方は、空き家管理サービスの利用も検討してみてください。
5.空き家にハクビシンの痕跡があるときの対処法2:害獣駆除業者に相談する

ハクビシンは鳥獣保護法で守られている動物なので、許可や資格を持っていない人が勝手に駆除することはできません。
ハクビシンを捕まえて二度と空き家に来れないようにしたい時は、害獣駆除業者に相談しましょう。
ここでは、次の内容について解説します。
ぜひ気になる項目から確認してみてください。
5-1.害獣駆除業者に依頼するときの費用相場
ハクビシンの駆除を業者に依頼するときの費用相場は、作業の内容や被害の大きさによって異なります。作業内容ごとの費用相場は、以下の表の通りです。
作業内容 | 費用相場 |
ハクビシンの追い出し | 500~1,000円 |
捕獲機の設置 | 15,000~3万円/個 |
ハクビシンの捕獲・回収 | 2万~3万円/頭 |
ハクビシンの巣の回収・掃除 | 12,000~3万円/平方メートル |
殺菌・消毒 | 500~1,000/平方メートル |
ノミ・ダニの駆除 | 400~800円/平方メートル |
被害箇所の修復 | 2,500円~/平方メートル |
侵入口を塞ぐ | 500~1,000円/平方メートル |
参考までに、被害規模ごとの合計金額の相場も紹介します。
- 軽度の被害・ハクビシン1頭のみ捕獲:1万~75,000円
- 中程度の被害・被害面積40坪以上:75,001~225,000円
- 重大な被害・被害面積80坪以上:22,5001円~
被害が大きくなるほど、合計金額も大きくなります。資金面の負担を軽減するためにも、ハクビシンの痕跡を見つけたら早めに対応することをおすすめします。
自治体がハクビシン駆除に使える補助金を用意していることも
自治体によっては、ハクビシンを駆除する人に対して補助金を給付しているところがあります。
一例として、実際にハクビシン駆除に使える補助金を用意している自治体の情報をまとめました。
補助対象を農地・山林等だけに限定しているところや、害獣駆除業者を対象にしているところなど、自治体によって補助金の用意の仕方が異なります。
詳しくは、空き家がある自治体のホームページや窓口で確認してみてください。
5-2.害獣駆除業者に依頼してハクビシンを駆除する流れ
害獣駆除業者に依頼してハクビシンを駆除する流れは、次の通りです。
- 業者に連絡する
- 現地調査を受ける
- 見積もりの確認・契約
- 駆除作業の実施
- 料金の支払い
それぞれの手順について、以下の見出しで詳しく解説します。
5-2-1.業者に連絡する
まずはハクビシンの駆除に対応している業者に、電話やメールなどで問い合わせをします。
問い合わせの時は次のような項目をよく尋ねられるので、回答できるようにしておきましょう。
- ハクビシンの被害の状況
- 空き家の面積・築年数
- 被害に気付いたのはいつ頃か
- 物音・足音がするのはどの辺りか
ただし、ハクビシンの糞尿によって天井や柱が傷んでおり、壊れやすくなっている可能性があります。
ケガをしたり被害が拡大したりするケースもあるため、無理のない範囲での調査にとどめておきましょう。
5-2-2.現地調査を受ける
続いて、害獣駆除業者による現地調査を受けます。ハクビシンの駆除に必要な作業を正確に把握するため、必ず現地調査には来てもらいましょう。
現地調査でよく行われる調査の内容と調査箇所は、以下の表の通りです。
調査の内容 | ・空き家に潜んでいる動物の特定 ・生息しているハクビシンの数の調査 ・断熱材の被害状況の調査 ・侵入経路の特定 |
調査箇所 | ・屋根裏 ・天袋(てんぶくろ) ・床下収納 ・畳の下 ・建物の基礎 ・屋根の上 ・軒下 |
業者の人が調査しやすいよう、現地調査が行われるまでに可能な範囲で荷物を片付けておくことをおすすめします。
家の構造上、屋根裏や床下を調べにくい場合は「点検口」という穴を業者が作成するケースがあることも留意しておきましょう。
5-2-3.見積もりの確認・契約
現地調査を終えたら、実際に駆除作業をするときにいくらか算出してもらいます。実際に駆除作業をするときの流れや施工内容を、よく確認することが大切です。
分からないことや気になることがあれば、遠慮せず質問して構いません。空き家の存続にも関わることですから、納得できるまで業者と相談してみてください。
見積もりの算出までなら、ほとんどの業者は無料で行っています。
できれば複数の業者に現地調査と見積もりを依頼して、納得できる価格を提示したところと契約しましょう。
見積もりの有効期限には要注意
業者によっては、見積もりの有効期限を設けているところもあります。
見積もりに有効期限を設ける理由は、時間が経つにつれてハクビシンの被害が広がるなどして、作業内容が増加したり、作業工程を見直したりする必要性が出てくるためです。
業者や被害状況ごとに異なりますが、見積もりの有効期限の目安は15~30日です。
有効期限を過ぎると現地調査をやり直すことにもなるため、見積もりを受け取ったら早めに契約先を決めるよう意識しておきましょう。
5-2-4.駆除作業の実施
見積もりに同意して契約を結んだら、業者との日程調整を行い、実際にハクビシンの駆除作業を行います。駆除作業の主な内容は次の通りです。
- ハクビシンを空き家から追い出す、もしくは捕獲する
- 穴を塞いで侵入口を封鎖する
- ハクビシンの糞尿の清掃
- 子育てに使っていた巣の撤去
- 害獣駆除
- 殺菌・消毒・消臭
作業にあたり、空き家のコンセントや水道を使う場合があります。駆除作業が始まるまでに、電気や水道はきちんと通っているか確認しておきましょう。
電気や水道の契約をしていないときは正直に業者に相談し、他の手段で作業できるようにしてみてください。
5-2-5.料金の支払い
駆除作業が完了したら、業者から作業内容の説明を受けたり、実際に作業した箇所を見て回ったりします。
作業内容と金額を確認し、納得できたら料金のお支払です。見積もりのときと金額が増減しているのに気付いた場合は業者に問い合わせ、理由を説明してもらいましょう。
5-3.害獣駆除業者に依頼してハクビシンを駆除するときの注意点
害獣駆除業者に依頼してハクビシンを駆除するときの注意点は、次の通りです。
- アフターフォローや保証がしっかりしている業者を探す
- 複数の業者から見積もりを受け、比較したうえで契約する
- 悪質な業者に注意する
「作業完了から数週間後、もう一度様子を見に行きます」「保証期間内なら完全無料で駆除作業を行います」のように、アフターフォローや保証がしっかりしている業者を探しましょう。
また業者によって見積もりの金額や作業内容が異なる場合もあるので、複数の業者から見積もりを受け、依頼しても大丈夫そうだと思ったところと契約してみてください。
悪質な害獣駆除業者の見分け方
害獣駆除業者のなかには、契約数や利益を優先して、強引に契約を迫ったりいい加減な作業をしたりする悪質な業者もあります。
次のような項目に当てはまる場合、悪質な害獣駆除業者の可能性があるので注意しましょう。
- 接客態度が良くない
- 現地調査の時間が極端に短い
- 被害状況をハッキリと説明しない
- 作業内容や費用の内訳が分かりにくい
- ホームページ・広告などに記載されている内容と実際の契約内容に違いがある
- 保証が付いていない・保証付けようとしない
- 早く契約するよう急がせる
契約を結ぶ前の現地調査や、最初のお問い合わせ対応の様子などをよく確認してみてください。
6.空き家にハクビシンの痕跡があるときの対処法3:不動産会社に買取を依頼する

不動産会社のなかには、ハクビシンの痕跡がある空き家のような訳あり物件の買取を手掛けているところもあります。
将来的に人が住む予定がない方などは、不動産会社への売却を検討するのもひとつの方法です。
ここでは、以下の項目について解説します。
6-1.不動産会社への買取依頼が向いている人の特徴
次の項目に当てはまる方は、ハクビシンの被害がある空き家をそのまま売却するのに向いている場合があります。
- 空き家を維持・管理を負担に感じている
- 自分の身の回りで、将来的に空き家に住む人がいない
- 少しでも早く空き家を手放したい
- ハクビシンの駆除にかかる費用を節約したい
- 近所の人から苦情を寄せられて、早めに対処したい
不動産会社の中には害獣駆除業者と提携し、ハクビシンの被害が出ている状態の空き家をそのまま買い取っているところもあります。
ハクビシンの被害がある物件を買い取っている業者の多くは、ハクビシンの駆除と再侵入の防止作業をした後、傷んだ箇所を修復し、きれいな状態にしてから新しい持ち主に販売することで利益を得ています。
立地や状態によっては高値での取引も期待できるので、ハクビシンの被害が出ている空き家でも買い取ってもらうことが可能です。

不動産会社によっては、相談から最短2週間で契約・決済が完了するところもあります。
売却完了までのスピード感も魅力のひとつなので、早く空き家を手放したいときや、今後誰も住む予定がない場合は、不動産会社への売却も検討してみてください。
6-2.不動産会社に買取を依頼するときの費用相場
被害規模によっては害獣駆除業者の作業費は20万円を超える場合もケースもあり、資金面の負担は少なくありません。
そこでハクビシンの被害が出ている空き家をそのまま売却することで、ハクビシンの駆除費用を節約できます。
ただし売却の手続きを進めるにあたり、印紙税や譲渡所得税などの他の費用が発生することは留意しておきましょう。
不動産会社にハクビシンの被害が出ている空き家の買取を依頼するときの費用相場は、以下の表の通りです。
費用 | 内容 | 費用相場 |
印紙税 | 売買契約書の作成にかかる税金 | 1,000~1万円 |
譲渡所得税 | 空き家の売却益にかかる税金 | 譲渡所得×20.315~39.63% |
登録免許税 | 抵当権の抹消にかかる税金 | 不動産の価額×2% |
害獣駆除業者に駆除を依頼する場合と、不動産会社に空き家を買い取ってもらう場合の費用を見比べて、負担が少ない方を選ぶのも良いでしょう。
ちなみに、譲渡所得税については特例を活用することで、税金の納付額を減らしたり0円にしたりできます。
空き家の売却に必要な費用の詳細や、負担を軽減する方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
6-3.不動産会社に買取を依頼する流れ
ハクビシンの被害が出ている空き家の買取を不動産会社に依頼するときは、次のような流れで手続きを進めます。
- 訳あり物件の買取に対応している不動産会社を探す
- 調査・査定を受ける
- 不動産会社と売買契約を締結する
それぞれの項目について、詳しく解説します。
6-3-1.訳あり物件の買取に対応している不動産会社を探す
まずは、訳あり物件の買取に対応している不動産会社を探します。
ハクビシンの被害が出ている空き家のような訳あり物件の場合、通常の不動産会社に依頼すると次のようなことを言われる場面が多いため、あまりおすすめできません。
- 「うちでは買い取れません」
- 「0円で引き取ります」
- 「ハクビシンを駆除してからでないと取引できません」
- 「ハクビシンの駆除費用を払ってもらえませんか?」
- 「買取金額からハクビシンの駆除費用を差し引きます」
訳あり物件に対応している不動産会社であれば、ハクビシンを駆除する方法や、被害を受けた箇所を修復するノウハウが蓄積されているため、取引が難しい空き家でも買い取ってもらうことが可能です。
そのためハクビシンの被害が出ている空き家を売却するときは、訳あり物件に対応している不動産会社を探してみてください。
「買取」と「仲介」の違いを理解しておこう
空き家を売却する方法は、主に「買取」と「仲介」の2種類あります。それぞれの違いは、次の通りです。
- 買取:不動産会社が空き家の持ち主から物件を買い取る
- 仲介:不動産会社が空き家の購入希望者を探し、持ち主に購入希望者を紹介する
不動産会社が物件を直接買い取るのが「買取」、持ち主と購入希望者を不動産会社が繋げるのが「仲介」です。
ハクビシンの被害が出ている空き家は、訳あり物件に該当します。
通常の物件と比べると衛生面や建物の耐久性などに不安が残るので、「仲介」だとなかなか購入希望者が見つからず、取引に時間がかかったり、売れるまでにハクビシンの被害が拡大したりする可能性があります。
ハクビシンの被害が出ている空き家を売却するときは、「買取」に対応している不動産会社に相談しましょう。
6-3-2.調査・査定を受ける
ハクビシンの被害が出ている空き家の買取に対応している不動産会社を見つけたら、何円くらいで買い取れるかを計算するため、査定を受けます。
不動産の価格はさまざまな項目を確認し、多角的な視点から調査したうえで決定します。査定時によくチェックされる項目は、次の通りです。
- 築年数
- 面積
- 駅・バス停までの距離
- 家の破損・劣化・汚損の状態
- 日当たりの良さ
- ハクビシンの被害の大きさ
- ハクビシンの駆除作業が完了しているか
- ハクビシンの被害を受けた箇所が修復されているか
- 残置物(ゴミ)の量 など
現場を見ないと分からないことも多いので、査定を受けるときは必ず不動産会社の人に現地まで調査に来てもらうようにしましょう。
査定は2~3社に依頼するのがポイント
査定を受けるときは、2~3社に依頼することをおすすめします。複数の不動産会社に査定を依頼することには、次のようなメリットがあるからです。
- 買取額の相場を把握できる
- サービスの内容やスタッフの対応を比較し、より自分に合った不動産会社と契約できる
複数の業者に依頼することで買取額の相場を把握できるため、高すぎる・安すぎる査定額を提示した悪徳業者を見つけやすくなります。
サービス内容や対応も会社によって異なるので、比較したうえで契約することで、より納得できる取引ができるでしょう。
ハクビシンの駆除作業等が完了していない空き家の場合は、あまり日を開けずに複数の不動産会社の査定を受けることをおすすめします。
日が経つにつれてハクビシンの被害が進行し、査定額にズレが生じやすくなるためです。
土曜日の午前にA社・午後にB社、日曜日にC社のように、できるだけ近い日程で査定の予定を組んでみてください。
6-3-3.不動産会社と売買契約を締結する
査定額に納得し、ハクビシンの被害が出ている空き家を売却する不動産会社が決まったら、売買契約を結びます。
売買契約を結ぶときは専門的な用語が登場したり、さまざま取り決めが記載された契約書を作成したりするため、分からないことがあれば担当者に遠慮なく相談してみてください。
7.「リハコ」はハクビシンの被害を受けた空き家の買取に対応している不動産会社

ハクビシンの被害が出ている空き家を「そのまま」売却したいときは、訳あり物件の買取を得意としている「リハコ」にお声がけください。
リハコでは他の不動産会社があまり対応していない、ハクビシンの被害が出ている物件でも積極的に買い取っています。
7-1.ハクビシンによる被害など訳あり物件の買取が得意
リハコはこれまで、ゴミ屋敷やハチの巣付きなどさまざまな訳あり物件を取引した経験があります。
もちろんハクビシンの被害が出ており、修復に手間と時間がかかる空き家でも、可能な限り買い取っています。

- 住所:群馬県館林市加法師町
- 築年数:43年
- 問題点:ゴミ屋敷状態、天井崩壊、ハクビシンの住み着き
- 買取価格:105万円
こちらは実際に、ハクビシンの被害が出ている状態でお買取りした物件です。
ハクビシンが住み着くだけなく、天井崩落や大量のゴミの放置といった問題もありましたが、リハコが買い取らせていただきました。

また空き家に家財が置きっぱなしになっており、ハクビシンがかじったり糞尿をしたりしていても、リハコならそのまま買い取ることが可能です。
ハクビシンの被害が出ている訳あり物件でも、リハコでは清掃やリノベーションを通して新しい所有者や入居者に引き継ぐ体制を整えています。
7-2.ハクビシンの影響で傷んだ家を改修して新しい住民に引き継ぐことも可能
リハコでは買い取った空き家をそのまま売却するのではなく、若いファミリー層が住みたくなるような実用的かつおしゃれなリノベーションを行ってから売却しています。
実際にリハコが行ったリノベーションには、次のようなものがあります。




このような修繕やリノベーションを経て、大切な思い出が詰まった空き家を、リハコが全力で次の入居者・所有者に引き継ぎます。
「ハクビシンの被害さえどうにかなれば、まだ人が住めそうなのに」「子どもの頃の思い出がある家だから、なかなか手放せない」という方も、ぜひリハコにご相談ください。

8.まとめ
本記事では、ハクビシンの被害への対処法と、空き家にいるハクビシンを放置してはいけない理由を解説しました。
家に住み着いたハクビシンや、ハクビシンによる被害を放置していると、次のような問題が発生しやすくなります。
- 壁や柱などが傷んで倒壊のリスクが高まる
- 悪臭・衛生面の悪化
- 空き家が害獣の繁殖拠点になる
- 売却時に買い手が見つかりにくくなる
近所に住む人とのトラブルに発展するケースもあるため、ハクビシンの被害には早めに対応しましょう。
ただし、ハクビシンは鳥獣保護法で保護されているため、勝手に捕まえたり駆除したりしてはいけません。
自分で対応するときは、ハクビシンが空き家に入らないよう対策することと、空き家の掃除・修繕だけにとどめておきましょう。
本格的にハクビシンに対処するときは、以下のうちいずれかの方法を試してみてください。
関東圏の訳あり物件や空き家を対象としている「リハコ」も、ハクビシンの被害が出ている空き家をそのまま買い取っています。
ハクビシンの被害を受けている空き家をお持ちの方は、ぜひお気軽にリハコにお声がけください。

同志社大学を卒業後、株式会社光通信に入社し営業職に従事。2019年から不動産賃貸業をはじめ、築古戸建の再生を主とした賃貸業を営む大家さんの一面を持つ。空き家問題をさらに大きな枠組みで解決するために、「空き家を復活させ、街を復活させ、活気あふれる日本をつくる」という理念で株式会社リハコを設立。保有資格は宅地建物取引士と空き家相談士。

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