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「古い家の解体費用に100万円以上かかると言われたけれど、本当にそんなにかかるの?」
「50坪の実家を解体したいけれど、いくら用意すればいいの?」
結論から言うと、古い家の解体費用は木造で1坪あたり4〜5万円、20坪で80〜100万円、50坪で200〜250万円が目安です。
アスベストの除去や残置物の撤去が加わると、ここから100万円以上上乗せされることもあります。
そしてその費用を払わずに手放す方法もあります。

解体費用って、そんなに高いんですか。年金暮らしでは払えません……。
50坪の木造なら200万円台が目安です。ただ、解体しないと売れないと決まったわけではありません。そのまま買い取れる家はたくさんあります。
この記事を読んで理解できること
- 【20・30・40・50坪】古い家の解体費用の相場と坪単価
- アスベスト除去・残置物撤去など解体以外にかかる費用の内訳
- 実際に解体した人が支払った金額(100〜300万円が半数以上)
- 古い家の解体費用が高くなりやすい4つのケース
- 補助金・閑散期を使って解体費用を安くする4つのコツ
- 解体費用を1円も払わずに、古い家を解体せず売却する方法
この記事を読めば、解体にいくらかかるのかが坪数別に分かり、「解体するか、そのまま売るか」をご自身の状況で判断できるようになります。
解体費用の内訳と、解体しない選択肢の両方を並べて解説していきます。
この記事の目次
1.【20・30・40・50坪】古い家の解体費用の相場はいくら?
うちは50坪の木造2階建てです。だいたいいくらになりますか?
木造50坪なら本体工事だけで200〜250万円が目安です。ここに残置物やアスベストの費用が加わります。

古い家の解体費用は、木造で1坪あたり4〜5万円が相場です。
延べ床面積を掛け合わせると、坪数別の本体工事費は次の金額になります。
鉄骨造・RC造(鉄筋コンクリート造)は木造の1.5〜2倍が目安です。
| 延べ床面積 | 木造(4〜5万円/坪) | 鉄骨・RC造(6〜8万円/坪) |
| 20坪 | 80〜100万円 | 120〜160万円 |
| 30坪 | 120〜150万円 | 180〜240万円 |
| 40坪 | 160〜200万円 | 240〜320万円 |
| 50坪 | 200〜250万円 | 300〜400万円 |
解体費用とは、建物を取り壊して廃材を処分し、更地に整地するまでにかかる費用の総額です。
上の金額は「建物を壊して運び出す」本体工事の部分だけで、アスベストの除去費用や、庭木・浄化槽・残置物の処分費は別に加算されます。
また、上記とは別に、次のような処理費用も別途かかります。古い家ほど当てはまる項目が多く、合計額を押し上げます。
| アスベスト撤去費用 | 1万円/㎡〜8.5万円/㎡(処理面積によって変動) |
| 外構撤去 | 樹木1本:1〜5万円/ブロック塀:2千円〜3千円/㎡/カーポート:2万円〜3万円/台/庭石:30〜40円/1kg/庭木:5m以上1.5〜3万円/本 |
| 浄化槽撤去 | 5〜10万円 |
| 家財道具の処分(残置物の撤去費用) | 1万円前後/1㎥ |
| 給排水設備の撤去 | 30万円前後/20m |
| 地中埋設物の撤去 | 12,000円/1㎡〜 |
| 重機の回送費や整地費 | 重機回送費:3〜5万円/整地費:800円前後/1㎡ |
| 家屋調査費用 | 3万円/木造住宅1件あたり |
| 作業・工程追加のための人件費 | 1〜2万円/1日 |
| 門扉・倉庫・フェンスの撤去 | 2〜3万/個 |
| 井戸の埋め戻し | 10万円程度 |
坪数だけで決まらない
同じ50坪でも、庭石や庭木、浄化槽、残置物の有無で総額は100万円以上変わります。見積書は「本体工事」と「付帯工事」に分けて出してもらい、どちらがいくらかを確認してください。
1-1. 建物の構造別・1坪あたりの解体費用相場
構造別の坪単価は次のとおりです。木造がもっとも安く、鉄筋コンクリート造がもっとも高くなります。
| 木造 | 4〜5万円 |
| 軽量鉄骨造 | 6〜6.5万円 |
| 重量鉄骨造 | 6.5〜7万円 |
| RC造(鉄筋コンクリート) | 7〜8万円 |
| トタン | 1〜3万円 |
先述したとおり、建物の構造によって1坪あたりの費用相場は異なります。
また、地域・立地・時期・築年数によって費用相場はさらに変動するので、上記の金額はあくまで目安です。
相場より高くなる理由としては、次の4点が挙げられます。
| 地域 | 都市部:人件費が高く、交通整理員の配置が必要になるため |
| 立地 | 重機が使えない場所:手作業になるため時間も人件費もかかる。<例>隣家との距離が近い/重機が入れないほど道が狭い/交通量が多い場所に建っている |
| 時期 | 12月・2〜3月:繁忙期のため。※4〜10月は閑散期のため安くなりやすい |
| 築年数 | 倒壊の恐れがある住居:養生や手壊しなど対策作業の費用がプラスでかかる |
地域や立地を変えることはできませんが、依頼する時期を変えるだけでも見積額は下がります。
解体を頼む時期は、後述する閑散期(4〜10月)を意識して決めてください。
1-2. アスベストの除去費用相場
アスベスト(石綿)とは、かつて建材の断熱・防火材として使われた繊維状の鉱物で、吸い込むと肺の病気を引き起こすおそれがある物質です。
2006年9月1日より前に着工した建物には使用されている可能性があります。
解体工事の前には原則としてすべての建物で石綿の有無を調べる事前調査が義務づけられており、含有が確認された場合は除去や封じ込めなどの飛散防止措置が必要です。
| 処理面積 | 費用の目安 | 備考 |
| 300㎡未満 | 2〜8.5万円/㎡ | 小規模なため単価が高くなりやすい |
| 300㎡〜1,000㎡ | 1.5〜4.5万円/㎡ | 面積が増えるほど単価は下がる |
| 1,000㎡以上 | 1〜3万円/㎡ | 大規模建築物のケース |
| アスベスト調査費用 | 5〜15万円 | 建物の広さ・調査方法による |
上の金額を見ると分かるように、アスベストの除去費用には大きな幅があります。次の要素によって費用が変動するためです。
- 壁・床・天井の合計処理面積(延べ床面積の2〜3倍の広さが目安)
- アスベストの危険度レベル(発じん性が高いほど費用も上がる)
- 部屋の形状や天井の高さ、固定機器の有無(飛散しやすいほど処理が大変になる)
たとえば処理面積が広く、危険度レベルも高く、飛散しやすい構造の家であれば、除去費用は高くなりやすいです。
詳しい処理面積や費用は、事前調査を行わなければ判断できません。
1-3. 解体以外にかかる費用相場
解体にかかる費用は、本体工事とアスベスト除去だけではありません。
外構の撤去費用や浄化槽の撤去費用など、必要に応じてさまざまな費用が発生します。
たとえば外構撤去の費用です。
庭の大きな家ならば、その分撤去しなければいけないものが多いので、費用はどんどん増えていきます。
また、建物の地下に井戸や古い住宅の基礎などが埋められていた場合は、1㎡あたり12,000円前後の地中埋設物撤去費用が発生します。
埋設物の種類によって金額は変動しますし、「解体するまで、下に何かが埋まっているなんて知らなかった」という場合も少なくありません。
なお、解体以外の費用を抑えることができれば、総額を下げることも可能です。
詳しくは「4-1. 家財道具の処分は自力で行う」で解説します。
2. 実際にはどれぐらいかかった?みんなが払った平均解体費用
相場は分かりました。実際に解体した人は、いくら払っているんでしょうか?
アンケートでは100〜300万円が半数以上でした。相場表の金額とほぼ重なります。

実際に解体工事を行った人が支払った金額は、100〜300万円が半数以上を占めています。
解体工事を依頼したことがある300名を対象にしたアンケート調査の結果です。
(出典:<300名対象>解体工事の金額や業者に対する満足度をアンケートにて調査を実施/株式会社Agoora)
このアンケートにはビルやマンションの解体も含まれていますが、回答者の76%は家屋の解体費用について答えています。
つまり、戸建ての解体でも100〜300万円というレンジが実感に近い金額だということです。
参考までに、所有者が対応できず自治体が撤去した「行政代執行」の事例も見てみましょう。
こちらも100〜300万円前後で空き家の撤去工事が行われています。
| 住宅と解体工事の概要 | 延べ床面積 | 金額 |
| 埼玉県坂戸市・昭和20年建築・木造2階建て | 約13坪 | 約65万円 |
| 東京都台東区・築年数不明・木造2階建て | 12坪 | 約150万円 |
| 新潟県十日町市・昭和43年建築・木造2階建て | 約40坪 | 約270万円 |
行政代執行とは、市区町村の命令に従わない空き家について、自治体が代わりに解体などを行い、その費用を所有者へ請求する制度です(空家等対策の推進に関する特別措置法)。
自治体が動いた場合でも費用の負担者は所有者のままで、金額も一般の解体工事と大きくは変わりません。
放置しても安くならない
解体を先延ばしにしている間も、固定資産税と管理の手間は毎年発生します。管理不全のまま放置して管理不全空家等・特定空家等に指定され、市区町村から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例が外れます。
3. 古い家の解体費用が高くなりやすいのはどんなケース?
同じ坪数でも金額に差が出るのは、どうしてですか?
手間がかかるほど高くなります。老朽化・残置物・地中埋設物・庭のこの4つが代表的です。

坪数の小さな古い家でも、条件によっては300万円以上の費用が発生する可能性があります。
解体費用が高くなりやすい理由として、次の4点が挙げられます。
| 古い家の解体費用が高くなりやすい理由 |
| ・築年数が経ちすぎてひどく老朽化している ・残置物がある ・地中埋設物がある ・立派な庭石や庭木がある |
3-1. 築年数が経ちすぎてひどく老朽化している

建物の築年数が経ちすぎ、ひどく老朽化している場合は、解体費用が高くなりやすいです。
丁寧に解体しないと工事中に倒壊し、隣家に被害を与えるおそれがあるため、通常より手間をかけた工事になるからです。
また、床面積80㎡以上の解体工事では、建設リサイクル法により木材やコンクリートなどの分別解体が義務づけられています。
重機で一気に壊すと廃材が混ざって分別が難しくなるため、老朽化した建物ではそもそも重機を使えないケースが多いのです。
その結果、手作業で分別しながら解体することになり、人件費が積み上がります。
3-2. 残置物がある

屋内外に残置物がある古い家は、解体費用が高くなる傾向にあります。
「1-3. 解体以外にかかる費用相場」でお伝えしたとおり、残置物の撤去費用は1㎥あたり1万円前後が相場です。
国土交通省の「賃貸住宅等における残置物問題に関する検討会」(令和3年)の報告では、賃貸住宅に住む単身高齢者の残置物撤去費用は1戸あたり40万円程度とされています。
これは単身世帯のデータですので、一戸建てに家族で住んでいた場合は、さらに増えると考えたほうが安全です。
実際、群馬県館林市広内町で買い取った戸建ては、機械室に金属加工の機械が残されており、他社からは処分だけで100万円以上かかると言われていました(施工事例)。
残置物は、それ自体が解体費用を押し上げる大きな要因です。
3-3. 地中埋設物がある

地中埋設物とは、建物の基礎・井戸・浄化槽・古い水道管など、地中に埋まったまま残っている構造物やゴミのことです。
これらがある場合も、解体費用は高くなりやすいです。
ほかにも、ビニール片や瓦礫、タイヤ、薬品などのゴミが埋まっていたというケースもあります。
地中埋設物は建物が建っている状態ではほとんど気づけず、更地になってから存在が明らかになることも少なくありません。
埋設物は紛争の火種
地中埋設物を除去せず土地を売ると、買主から契約不適合責任を問われる可能性があります。契約不適合責任とは、引き渡した目的物が契約の内容に適合しないとき、売主が追完・代金減額・損害賠償・解除に応じる責任のことです(民法562条〜564条)。見つかった場合は撤去するか、事前に開示して契約書で扱いを決めておいてください。
3-4. 立派な庭石や庭木がある

立派な庭石や庭木がある古い家の場合も、解体費用は高くなりやすいです。
庭石は1kgあたり30〜40円が費用相場といわれています。
1〜2tほどの立派な庭石であれば、単純計算で3万〜6万円以上の撤去費用が発生します。
庭木は5m以上の立派なものだと、1本あたり1.5〜3万円の伐採費用がかかります。
本数が増えれば増えるほど料金は加算されます。
2tの庭石が1つあり、庭木も5本以上あるような家なら、撤去だけで21万円ほどが上乗せされる計算です。
解体費用を払う前に、一度ご相談ください。リハコは残置物や庭木を残したまま、現況のまま買取いたします。
査定・ご相談は無料です。しつこい営業はいたしません。
4. 古い家の解体費用をできるだけ安くするコツは?
どうしても解体するなら、少しでも安く済ませたいです。
補助金と閑散期の2つが効きます。この2つで数十万円変わることもあります。

解体費用は100万円を超えることが多いため、できるだけ抑えたいところです。
費用を下げるコツとして、次の4点が挙げられます。
| 解体費用を安くする4つのコツ |
| ・家財道具の処分は自力で行う ・自治体の補助金を利用する ・できるだけ安い解体業者を選ぶ ・閑散期(4〜10月)に解体を頼む |
4-1. 家財道具の処分は自力で行う
家財道具は、業者に任せるより自分で処分したほうが解体費用を節約できます。
「お金を払って捨ててもらうなら、どこも同じでは?」と思われるかもしれません。
しかし、一般家庭で処分すれば燃えるゴミ・リサイクルゴミとして出せるものも、解体業者に頼めば産業廃棄物として処理されます。
産業廃棄物の処理単価は一般ごみより高いため、自分で処分できるものは事前に片づけておくほど総額が下がります。
| 家具・家電、本 | リサイクルショップやフリーマーケットで売る |
| 畳や布団 | 地域のゴミ処理場に持ち込む |
| 仏壇 | 仏壇買取専門店で売る |
| 着物や衣類 | 専門買取業者に売るか、古着回収ボックスに入れる |
4-2. 自治体の補助金を利用する
自治体によっては、古い家の解体を助成する補助金が用意されています。
空き家を放置したままにすると、環境・防犯・防災の面で周辺に影響が出るため、多くの自治体が除却費用の一部を補助しているのです。
関東地方の主な補助金は次のとおりです。金額・条件は年度ごとに変わるため、申請前に各自治体の最新情報を確認してください。
| 自治体 | 補助金内容 | 補助金額 |
| 東京 | 台東区:老朽建築物等の除却工事費用の助成 | 最大50万円 |
| 東京 | 江東区:老朽建築物の除却助成 | 最大50万円 |
| 東京 | 大田区:木造住宅除却工事 | 最大75万円 |
| 東京 | 世田谷区:老朽建築物の建替え・除却助成等の支援 | 27,000円/1㎡もしくは実費の低いほう |
| 神奈川 | 横浜市:住宅除却補助制度 | ①課税世帯20万円/非課税世帯40万円 ②延面積(㎡)×13,500円/㎡に1/3を乗じた額 ③除却工事に要する費用に1/3を乗じた額 のうち最も低い額 |
| 神奈川 | 横須賀市:老朽化した空き家の解体工事費用に対する補助 | 最大35万円 |
| 神奈川 | 厚木市:老朽空き家解体工事補助金 | 最大50万円 |
| 埼玉 | 川口市:川口市空家除却補助金 | 最大100万円 |
| 埼玉 | 入間市:民間建築物のアスベスト除去等に対する補助制度 | 最大600万円 |
| 千葉 | 千葉市:住宅の除却費補助制度 | 最大30万円 |
| 群馬 | 前橋市:空き家対策補助金 | 最大25万円 |
| 茨城 | 水戸市:危険なブロック塀等の撤去費用を補助 | 最大20万円 |
| 栃木 | 栃木市:空き家解体費補助金 | 最大50万円 |
解体そのものを助成するものだけではなく、アスベスト除去の補助金や、ブロック塀の撤去費用を補助する制度など、内容は自治体によって異なります。
多くは着工前の申請が条件で、工事を始めた後では使えません。
解体を検討し始めた段階で、市区町村の担当課へ確認してください。
申請は着工前が原則
補助金の多くは予算枠が決まっており、年度の途中で受付が終わることや、年度によって受付が行われないこともあります。見積もりを取る前に、対象要件・上限額・受付期間の3点を確認しておくと確実です。
4-3. できるだけ安い解体業者を選ぶ
選ぶ解体業者によっても金額は変わるため、相見積もりは欠かせません。
3〜4社に見積もりを依頼するのがおすすめです。
業者によって、解体以外にかかる付帯工事の単価が大きく変わるためです。
あわせて、解体業者の口コミも確認しましょう。
追加費用が発生しやすいか、見積もりより結果的に高額になっていないかなど、実際の評判が分かります。
坪単価だけで比べず、廃材処分費・整地費・重機回送費まで含めた総額で比較してください。
4-4. 閑散期である4月〜10月に解体を頼む
古い家の解体は、閑散期である4月〜10月に依頼したほうが費用を抑えやすくなります。
繁忙期は人手が集まりにくく重機の手配も難しいのですが、閑散期であれば業者も準備がしやすく、安く請け負ってもらいやすいためです。
避けたい繁忙期は、年末の12月と年度末の2〜3月です。
行政や公共機関の決算時期と重なり、工事の発注が集中するためです。
急ぎでなければ、依頼の時期をずらすだけで見積額が変わります。
5. まとまった費用が用意できないときは?空き家専用の解体ローン
そもそも200万円を一度に用意できません。分割はできますか?
空き家の解体専用ローンを扱う金融機関があります。一度の出費を抑えられます。

古い家の解体には100万円以上の資金が必要になるため、「まとまった費用が用意できない」という方も多いです。
その場合は、地方銀行や信用金庫が扱っている空き家専用の解体ローンを検討してみてください。
解体ローンとは、住宅の取り壊し費用に使途を限定した無担保のローンです。
リフォームローンの一種として扱われることが多く、利用すれば一度の出費を抑えられます。
関東地方の主な取扱先は次のとおりです。
| 朝日信用金庫 | 朝日マイホームサポートローン |
| JA西東京 | JA空き家解体ローン |
| 千葉銀行 | ちばぎん空き家対策支援ローン |
| 埼玉りそな銀行 | りそなリフォームローン |
| 茨城県信用組合 | リフォームローン・ワイド |
| JAバンク神奈川 | 空き家解体ローン |
| 群馬銀行 | 空き家解体ローン |
ただし、ローンは借金です。
解体して更地にしても土地が思うように売れなければ、解体費用の返済と固定資産税だけが残ります。
更地にすると住宅用地の特例が外れ、翌年から土地の固定資産税が上がる点にも注意が必要です。
借入を検討する前に、解体せずにそのまま売った場合にいくらになるかを先に確認してください。
解体費用が用意できないときの選択肢は、空き家の解体費用がない場合の対処法でも詳しく解説しています。
6. 古い家は「解体せずに」売却できる?
こんなに古い家、解体しないと売れないと言われました。本当に売れるんですか?
売れます。買主が「住む人」から「リノベーションして貸す投資家」に変わるだけです。

古い家は、解体せずにそのまま売却できます。
解体費用を払う必要も、リフォームしてから売る必要もありません。
築古の戸建てには、再生して賃貸に回す投資家という買い手がいるからです。
実際、埼玉県本庄市台町の空き家は、仲介で「解体前提380万円」として売り出しても3か月動きませんでした。
その後、リハコが解体せず145万円で買い取りました(売却者様の声)。
解体費用を自己負担してから売るより、そのまま売ったほうが手元に残るお金が多くなるケースは珍しくありません。

6-1. 解体して売る場合と、そのまま売る場合の違い
解体してから売るか、現況のまま売るかで、手出しの費用と手取りは次のように変わります。
| 比較項目 | 解体して更地で売る | 解体せず現況のまま売る |
| 手出しの費用 | 100〜300万円を先払い | 0円 |
| 売却までの期間 | 解体1〜2か月+売却活動 | 査定から最短2週間〜1か月 |
| 固定資産税 | 更地にすると住宅用地特例が外れ、翌年から上がる | 建物があるうちは特例が続く |
| 残置物・庭木 | 自分で片づけるか、費用を上乗せして処分 | 残したまま引き渡せる場合がある |
| 向いているケース | 土地の需要が強く、更地のほうが明らかに高く売れる場合 | 建物ごと再生できる買い手がいる場合 |
6-2. リハコが解体せずに買い取れる3つの理由
リハコは、空き家をそのまま買い取り、自社でリノベーションして再生しています。
解体費用をご負担いただかずに済むのには、次の3つの理由があります。
| そのまま活かすから | 買取後にリハコの負担でリノベーションするため、売主様に解体費用は発生しません |
| 職人が直せるから | 水道・電気の修繕ができる職人が在籍し、傷んだ家でも再生できます |
| リノベ費を見積もれるから | リフォーム費まで自社で算出できるため、再生後の利回りから逆算した価格をご提示できます |
リハコはこれまでに100戸以上の空き家を再生してきました(選ばれる理由)。
千葉県君津市の築50年・ゴミ屋敷状態の戸建ても、片づけずに50万円で買い取り、解体せずリノベーションしています(売却者様の声)。
解体に700〜800万円かかると言われ、10年以上どうにもなりませんでした。
千葉県流山市西深井の物件は、市街化調整区域で地目が山林、玄関が3階にあるという特殊な構造でした。
解体費用は700〜800万円と言われ、10年以上手放せない状態が続いていたご相談です。
リハコが市役所へ同行して再建築可能であることを確認し、投資家へ紹介したところ2日で買主が決まりました(売却者様の声)。
リハコでは、まず仲介で買主を探し、3か月で売れなければリハコが買い取るという流れで進めています。
仲介のほうが高く売れる可能性があり、それでも売れなければ買取で確実に手放せるからです。
買取の場合は準備1〜7日+売却約14日、最短14日で買取が可能です(売却の流れ)。
先に査定額を知る
解体費用の見積もりと、そのまま売った場合の査定額を並べて比べてください。査定額のほうが手取りで有利になるケースが多く、比べるだけなら費用はかかりません。
7. まとめ|古い家の解体費用と、解体しない選択肢
結局、解体と売却のどちらを選べばいいのでしょうか?
解体費用の見積もりと買取査定を両方取って、手取りの多いほうを選んでください。

古い家の解体費用の相場は、木造で1坪あたり4〜5万円です。
20坪で80〜100万円、30坪で120〜150万円、40坪で160〜200万円、50坪で200〜250万円が目安になります。
この金額には、アスベスト除去費用や、外構撤去・浄化槽撤去・残置物処分といった付帯工事の費用は含まれていません。
古い家ほどアスベストが使われている可能性が高く、地中埋設物の撤去や家屋調査費用が発生するケースも少なくないため、相場より金額が上がることは珍しくないのが実情です。
高額な解体費用を少しでも安くするコツは、家財道具の処分を自力で行う・自治体の補助金を利用する・できるだけ安い解体業者を選ぶ・閑散期(4〜10月)に頼む、の4つです。
まとまった費用を用意できない場合は、空き家専用の解体ローンという選択肢もあります。
ただし、空き家の処分方法は解体だけではありません。
リハコにご相談いただければ、解体せずにそのまま買い取り、リノベーションして次の入居者へつなぐことができます。
坪数ごとの詳しい金額は家の解体費用の坪単価もあわせてご覧ください。
解体費用に悩んでいる時間そのものが、固定資産税と管理の負担になります。
解体か、そのまま売却か。
判断する材料として、まずは無料査定で金額をご確認ください。
よくある質問
Q. 50坪の古い家の解体費用はいくらですか?
木造50坪であれば200〜250万円が目安です。
1坪あたり4〜5万円という木造の坪単価に延べ床面積を掛けた金額で、本体工事のみの費用です。
鉄骨造やRC造の場合は300〜400万円が目安になり、ここにアスベスト除去費用や残置物の処分費が別途加算されます。
Q. 解体費用が払えないときはどうすればよいですか?
自治体の補助金、空き家専用の解体ローン、解体せずそのまま売却する、の3つが選択肢です。
補助金は着工前の申請が原則なので、工事を始める前に市区町村の担当課へ確認してください。
解体費用を負担せずに手放したい場合は、現況のまま買い取る業者へ査定を依頼するのが早い方法です。
Q. 更地にすると固定資産税は上がりますか?
上がるケースが多いです。
住宅が建っている土地には固定資産税の住宅用地特例が適用され、小規模住宅用地(200㎡以下の部分)は課税標準額が6分の1に軽減されています。
建物を解体して更地にするとこの特例が外れるため、翌年度から土地の税額が上がります。
詳しい税額は市区町村の資産税課へご確認ください。
Q. アスベストの調査は必ず必要ですか?
解体工事の前には、石綿の有無を調べる事前調査が法令で義務づけられています。
2006年9月以前に着工した建物は含有の可能性があり、含有が確認された場合は除去または飛散防止措置が必要です。
調査費用は5〜15万円、除去費用は処理面積300㎡未満で1㎡あたり2〜8.5万円が目安です。
Q. 残置物やゴミがあるままでも売却できますか?
売却できます。
リハコでは残置物や庭木を残したままの状態で買い取っています。
群馬県館林市広内町の戸建ては、機械室に金属加工の機械が残された状態で買い取り、撤去から内装まで自社でリノベーションしました。
片づけの費用と手間をかける前に、まず現況のままで査定を受けてみてください。
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大手企業のサラリーマンを経て、不動産再生の世界へ。自らアパート14棟・戸建て41戸(計135戸)を運用する現役投資家・宅地建物取引士として、累計200戸以上の空き家・築古物件を買い取り、再生してきました。日々「手放したい売主様」と「買いたい投資家様」の間に立つからこそ、他社で値段がつかなかった物件にも、根拠ある価格と確かな出口をご提案できます。

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