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2024.12.29 更新 2024.12.29 公開
ゴミ屋敷の実家を脱却する方法3つ!親の説得から片付け手順まで解説
ゴミで溢れている家

「実家がゴミ屋敷になってしまった!一体どうすれば…」
「親に話してもなかなかゴミを片付けてくれない」
「結婚の挨拶をしたくても、実家がゴミ屋敷になって相手を連れてこられない」

実家がゴミ屋敷になってしまうと、見た目が非常に不快なうえ、悪臭を放っていることもあり、とても人に見せられるような状態ではありません。

子どもとしてはどうにかゴミ屋敷状態を脱したいと思うものの

  • 一体どこから手をつければいいのかわからない
  • 親を説得しているもののなかなか片付けまでたどり着けない

といった方も多いのではないでしょうか?

まず前提として、ゴミ屋敷になった実家を脱却する方法・流れは、ゴミ屋敷や親の状況などによっても大きく異なります

そのため、1度次のフローチャートで自分にはどういった片付け方が適しているか、チェックしましょう。

基本的にゴミの量がそこまで多くないのであれば、費用も少なくてすむため必要に応じて人手を借りつつ、自力で片付けるのがおすすめです。

しかし部屋がゴミで埋め尽くされており、ある程度の広さもあるならば、自力で片付けるのは難しいため業者に依頼する方がいいでしょう。

また、そもそも親御様との同居や介護施設への入居を考えている場合には、リハコのようにゴミ屋敷を土地と建物ごと買い取ってくれる業者も存在するため、そのまま売却するのがおすすめです。

しかし具体的にどのような流れで行えばいいか、どの程度費用がかかるか、そもそも親御様をどのように説得すればいいかなど、懸念点も多く存在すると思います。

そこでこの記事では

  • 実家のゴミ屋敷を自力で片付ける方法
  • ゴミ処分業者に依頼する場合の流れ・費用
  • ゴミ屋敷のまま売却する方法
  • 親を説得するポイント

について詳しく解説します。

この記事を読めば、自分の場合はどのように片付けを進めればいいか理解でき、実家をゴミ屋敷から脱却させられるでしょう。

やっかいな悩みの種であるゴミ屋敷から早く解放されるためにも、ぜひ読み進めてくださいね。

この記事の目次

1.ゴミ屋敷の実家を脱却する方法は3つ

前述したように、ゴミ屋敷の実家を脱却する場合、家や親御様の状況によってやり方が異なります。主な方法は次の3つです。

【ゴミ屋敷の脱却方法】

自力で片付ける業者に依頼するそのまま売却する
費用相場最大数千円程度5~20万円1,000~1万円程度
(売却利益も出る)
かかる時間数日~1週間程度半日~1日程度数時間~半日程度
難易度
再発防止度
おすすめのケース・親御様が住み続ける
・急ぎではない
・人手を借りられる
・お金をかけたくない
・ゴミの量が少ない
・親御様が住み続ける
・急いで片付けたい
・自力で片付けられないほどゴミが多い
・親御様が引っ越す予定
・築年数が古く耐震基準に不安がある
(住み続けるのが困難)
リンク自力で片付ける業者に依頼するそのまま売却する
※各方法のリンクをクリックすると、それぞれの章に移動し詳細が確認できます。

自力で片付ける場合、かなり時間と手間がかかるものの費用は安く抑えられるため、人手を集められる場合やゴミの量が比較的少ない(身動きはできる・床がある程度見える)場合におすすめです。

ただし、お金がかかっていない分、業者に依頼するより元の状態に戻りやすいため、しっかり原因を探って対策を行う必要があります。

業者に依頼する場合は、ある程度費用はかかるもののスピーディーに片付けられ、手間もかかりません。

そのためなるべく早くゴミを片付けたい場合やゴミの量がかなり多い場合におすすめです。

また親との同居といった引っ越しを考えている場合は、ゴミ屋敷をそのまま売却することで、片付け自体を不要にできるでしょう。

2.ゴミ屋敷の実家を脱却する方法(1)自力で片付ける手順

実家のゴミ屋敷を自力で片付ける場合は、次のような手順で進めるのがおすすめです。

  1. 実家に住む親や家族を説得する
  2. 計画を立て道具を準備する
  3. 害虫駆除や対策を行う
  4. 「いるもの」「いらないもの」「保留」でわける
  5. ゴミの処分や処分の手配を行う
  6. 家の中を掃除する

ゴミ屋敷の片付けは、ゴミの量があまり多くなかったとしても大がかりな作業になります。

見切り発車で始めると、途中で挫折しやすくなるため、計画的に手順を追って進めていきましょう。

2-1.実家に住む親や家族を説得する

ゴミの片づけを行う際は、必ず実家に住む親御様や家族から、一緒にゴミを片付けることや、自分がゴミを片付けることに了承をもらいましょう

ゴミ屋敷に住む親御様は、ゴミの片付けを嫌がることが多く、説得するのが大変です。

しかしなかなか説得できないからといって、強制的に片付けを始めようとすると、親御様と揉めて結果的により片付けが難しい状態に陥る可能性もあります。

そのため、まずは親御様の気持ちに寄り添って理解を得るのが重要です。

説得を行う際には、次のようなポイントに注意しましょう。

  • なぜゴミ屋敷になったかの原因を探る
  • ゴミ屋敷に住み続けるリスクを説明する

2-1-1.なぜゴミ屋敷になったかの原因を探る

まずは、なぜ実家がゴミ屋敷になってしまったのか、その原因を探りましょう。

原因を特定せずただ片付けだけを行うと、高確率で元の状態に戻ってしまうからです。

事前に原因が特定できれば、再発防止策を考えやすく、きれいな状態が維持しやすくなるでしょう。

実家がゴミ屋敷になる原因としては、主に次のような理由が考えられます。

  • 判断能力が低下し、ゴミ屋敷が悪い状態だと判断できない(認知症の症状が見られる)
  • 体力が衰え疲れやすくなり、部屋の片付けがおっくうになった
  • 広い家に1人で住む孤独感を埋めるためにものを置いている
  • もともとものを捨てられない性格が悪化した

たとえば上の2つのように体の老化が原因として考えられる場合、再発防止のためには、病院へ連れて行ったり、同居を考えたりといった対策が必要です。

また下2つが原因の場合は、積極的に親御様と干渉し孤独感を解消したり、ものを捨てる基準・ルールをつくって定期的にチェックしたりといった対策を行います。

いずれにせよ親御様としっかりと話し合い、原因がどこにあるか、また再びゴミ屋敷にしないためには何をすべきか考えるのが重要です。

2-1-2.ゴミ屋敷に住み続けるリスクを説明する

親御様を説得するには、ゴミ屋敷に住み続けることで発生するリスクを説明するのも有効です。

実際ゴミ屋敷に住み続けると、次のようなことが発生するリスクがあります。

  • ゴミは可燃性のものがほとんどで、ゴミが多いと火災の発生リスクも高くなる
  • ホコリや粉塵、害獣・害虫の糞・死骸などの影響で感染症や喘息になりやすい
  • ゴミ屋敷に住むストレスでうつ病を引き起こしやすい
  • 人を家に呼びにくくなり、親戚や友人が寄りつかないため、親御様がさらに孤立しやすくなる
  • ゴミが多いと転びやすく、怪我をしたり寝たきりなったりする可能性が高くなる

このようにゴミ屋敷に住み続けることはデメリットでしかなく、親・子ともに不幸を招く危険性があります。

こういった実情を親御様に訴えることで、少しでも「ゴミを片付けよう」という気持ちになってもらいましょう。

2-2.計画を立て道具を準備する

次に実家のゴミ屋敷を片付けるための計画を立て、必要な道具や人手の手配を行います。

それぞれのポイントを紹介しているため、以下を参考にしてください。

2-2-1.スケジュールの調整

まずはゴミを片付けるためのスケジュールを調整しましょう。

前述したように、量にもよりますがゴミの片づけには最低でも3~4日、長いと1週間程度はかかります。

またゴミの片づけは予想以上に時間がかかることも多いため、可能であれば多めに日数を確保しておくと安心です。

スケジュールを立てる際には、次のようにざっくりと手順ごとに日にちをわけます。

1日目・害虫・害獣の駆除・対策
・ゴミの仕分け
2日目・ゴミの仕分け
・ゴミの搬出
3日目・家の中の清掃

小さなゴミが多い場合は仕分けの時間を多く取ったり、粗大ゴミが多い場合は、搬出の時間を長く取ったりと、状況にあわせて調整しましょう。

2-2-2.ゴミの分別方法・回収日を確認

次にゴミの分別方法・回収日の確認を行います。

ゴミの分別方法や各ゴミの回収日は、地域によっても大きく異なるためホームページやゴミの分別アプリで事前に確認しましょう。

また自治体にもよりますが、1度のゴミ出しで4袋(束)以上のゴミを出す場合は有料になるケースが多くあります。

そのため1度のゴミ出しで大量にゴミ袋が出てしまう場合には、基本的に各自治体のゴミ処理センターへ持ち込むのがおすすめです。

ただしゴミ処理センターでも10kgごとに100~200円がかかるため注意が必要です。

場所によっては予約が必要な場合もあるため、事前に確認を行ってください。

2-2-3.必要な道具をそろえる

最後に道具の準備を行います。

ゴミの片づけに必要な道具は次のとおりです。

  • 人数分のマスク
  • 人数分の軍手
  • くん煙タイプのゴキブリ駆除剤や殺虫剤(部屋の数や広さにあわせて用意)
  • 自治体指定のゴミ袋(最低数十枚~100枚程度)
  • ガムテープや紐といった梱包資材
  • 段ボール箱(袋にはいらないゴミをまとめたり、仕分けでいるものを入れたりする)
  • バケツやモップ、ゴム手袋、洗剤といった掃除道具
  • 軽トラックやライトバンといった大きめの車(ゴミの運び出しに利用、あれば用意)

駆除剤・殺虫剤に関しては、ゴミの奥や部屋の隅までしっかり行き渡るようくん煙タイプがおすすめです。

また殺虫剤やゴミ袋は余っても後から利用できるため、なるべく多めに用意しましょう。

【ゴミの量が多ければ必要に応じて人手も借りよう】
ゴミの量が多かったり大型の荷物が多かったりすると、自分と親御様だけで対応するのが難しくなります。

こういった場合には、必要に応じて親戚や友人などに片付けの手伝いをお願いし、各個人の予定を確認してスケジュール調整しましょう。

2-3.害虫・害獣の駆除や対策を行う

掃除を始める前に、まず害虫・害獣の駆除や対策を行います。

ゴミ屋敷にはゴキブリ・ハエといった害虫や、ねずみといった害獣が住み着いているケースが少なくありません。

対策を行わずに掃除を始めると、自分や手伝いを依頼している人が不快な思いをする可能性もあります。

こういった事態を未然に防ぐため、まずは害虫・害獣の駆除や対策を行います。

1度各部屋でくん煙タイプの駆除剤をまき、それでも死ななかった場合にそなえ、片付け中は殺虫スプレーを手元に置いておくと安心です。

2-4.「いるもの」「いらないもの」「保留」でわける

次に、親御様とともにゴミを「いるもの・いらないもの・保留」でわけましょう。

まず前提として、家にあるものをすべてゴミだと決めつけるのは絶対にNGです。

他人にはゴミにしか見えないものでも、本人にとっては大切なものであるケースは少なくないからです。

そのため、仕分けをする際には必ず親御様を尊重し、親御様が主導する形で実施しましょう。

ただし、完全に親御様に仕分けを任せると「いるもの」や「保留」が多くなり結局片付けられない可能性もあります。

そのため事前に次のようなルールを決めておくのがおすすめです。

  • 過去1年以内に使っていなかったものは捨てる
  • 思い出の品は段ボール1箱内で収める
  • いつか使うかもなど、使い道があいまいなものは必ず捨てる
  • 保留のものは1か月以内にまた「いる・いらない」で仕分けする

このルールに沿って、親と一緒にしっかりといらないものを増やしていきましょう。

2-5.ゴミの処分や処分の手配を行う

袋や段ボールにまとめたゴミは、外に搬出して処分したり、処分の手配などを行います。

この時必ず、分別方法やゴミの回収ルールは守ってください

タンスや机といった粗大ごみに関しては、事前に自治体に申請した上で、処理券をコンビニ・スーパーなどで購入し貼っておけば収集してもらえます。

また次の家電リサイクル法に記載のある次の5品がゴミとして出る場合は、事前に受付を行い指定の場所まで家電を運ぶ必要があります。

  • テレビ
  • エアコン
  • 冷蔵庫(冷凍庫)
  • 洗濯機
  • 衣類乾燥機

この時処分費用として1つ1,000~5,000円程度かかるため注意が必要です。

ただし、それぞれやり方や受付の方法などは自治体によっても異なります。

そのため、必ず事前に「〇〇(自治体名) 粗大ごみ」「〇〇(自治体名) 家電 リサイクル」などでネット検索を行い、各自治体のホームページでやり方を確認してください。

【状態のいいものは売るのもおすすめ】
もしいらない衣類や雑貨、家具家電が比較的新しい、もしくはきれいな場合は売るのもおすすめです。

リサイクルセンターやメルカリ・ジモティといったフリマサービスを利用し、いらないものをお金に変えることで、少しでも費用負担を減らしましょう。

2-6.家の中を掃除する

ゴミの処分や排出が完了したら、最後に次の手順で家の中を掃除します。

  1. 液体はティッシュやキッチンペーパーに吸わせる
  2. ホコリや小さなゴミを集めてゴミ袋に捨てる
  3. しつこい汚れは洗剤を含ませてモップや雑巾でふく
    ※水垢やサビなどは酸性洗剤、油汚れはアルカリ性洗剤、手垢や食品の汚れなどは中性洗剤を使用
  4. 最後に消毒液を吹きかけて除菌する

生ゴミや食べ物の汚れは悪臭のもとになるだけでなく、害虫・害獣を引き寄せる原因にもなるため、面倒でもしっかり除菌するのが重要です。

また長年ゴミ屋敷の状態が続くと、次のような状態になり、素人ではきれいにし切れないこともあります。

  • 床や壁に汚れが染みついてどうしても取れない
  • 大きなカビが生えている

こういった汚れに関しては、ハウスクリーニングの利用も検討しましょう。

3.ゴミ屋敷の実家を脱却する方法(2)片付け業者に依頼する手順

実家のゴミ屋敷を業者に依頼して片付けてもらう場合は、次のような流れで進めましょう。

  1. 実家に住む親や家族の許可を得る
  2. ゴミ処分業者の選定を行う
  3. 業者がゴミ処分・ハウスクリーニングを実施

それぞれ詳しく解説します。

3-1.実家に住む親や家族の許可を得る

まずは業者へ依頼する前に、必ず実家に住む親御様や家族に、業者を入れたゴミ片付けに対して了承を得ましょう

親御様は家の中にあるゴミの片付けを嫌がるケースが多く、他人が家の中に入って片付けるとなると、その傾向が強くなる可能性が高いです。

しかし、なかなか説得できないからといって、強引に進めようとすると片付けの当日に親御様と揉め、なかなか業者の方が作業を進められない、といった事態になりかねません。

そのためまずは親御様の気持ちに寄り添って、業者による片付けに対し前向きになれるよう説得しましょう。

説得するポイントとしては、次のことが挙げられます。

  • 部分的に片付けて自力では無理とさとらせる
  • 家の中のものをゴミと決めつけない

3-1-1.部分的に片付けて自力では無理とさとらせる

親御様を説得する場合は、自分たちの手だけでは片付けができないことを理解してもらいましょう。

説得を行う際に、親御様がプライドから「片付けの重要性は理解できるものの、他人に介入されるのがイヤ」と感じるケースは少なくありません。

この場合は「ここだけ片付けよう」とリビングなど1番親御様のいる場所の、手の届く範囲だけを、数時間程度でも一緒に片付けてみましょう。

ゴミの片づけは予想以上に時間のかかるものであり、特にゴミの量が多い場合は数時間片付けた程度ではほとんどゴミの量を減らせないものです。

そのため実際に片付けを行ってもらうことで、「確かにこれは自分たちだけでは到底片付けられない」と実感してもらえるでしょう。

なお、片付けの重要性を理解してもらう方法は「2-1-2.ゴミ屋敷に住み続けるリスクを説明する」で紹介しているため、そちらも参考にしてください。

3-1-2.家の中のものをゴミと決めつけない

もう1つ重要なのが、家の中のものをゴミと決めつけないことです。

子どもや他人から見ればゴミにしか見えないものでも、本人にとってはとても大切なものも多く存在します。そういったものを勝手に処分しないことを伝えることで、少しでも安心して業者に片付けを任せてくれるでしょう。

そのため、すべてゴミとして勝手に処分せず、業者のサポートを受けつつ一緒に「いるもの・いらないもの・保留」で仕分けを行いましょう。

業者を選ぶ際にも、ゴミの片付けや処分だけでなく仕分けを行ってくれる業者を大前提として考えるのが重要です。

3-2.ゴミ処分業者の選定を行う

ゴミ処分業者を選ぶ際には次のような流れで行います。

  1. 候補となる業者を3~5社まで絞り込む
  2. 見積もりが相場とかけ離れているところを除外する
  3. 内容を見て疑問点を確認し業者を決定

それぞれ詳しく解説します。

3-2-1.候補となる業者を3~5社まで絞り込む

まずゴミ屋敷のある地域のゴミ処分業者を探し、ホームページに掲載された料金やサービス内容、口コミサイトの評判などをチェックして、依頼先の絞り込みを行いましょう。

この時面倒でも3~5社で見積書を作成してもらい、内容を比較するのが重要です。

ゴミの処分費用は家の広さやゴミの量によっても大きく異なります。

そのため見積書を作成してもらい、複数比較することで自分の場合の費用相場を正確に把握し、費用の高い・安いを理解できるようになります。

3-2-2.見積が相場とかけ離れているところを除外する

3-2-2.見積が相場とかけ離れているところを除外する
次に提出された見積書の額が、費用相場とかけ離れた業者を除外します。

これにより高額な請求をしてくるぼったくり業者や、逆に料金が格安なものの雑な仕事をしたり回収したゴミを山に捨てたりするような、悪質な業者を避けられます。

ゴミ処分の費用相場は基本的に間取りの広さによって変わるため、該当する間取りをチェックしましょう。

【ゴミ処分の依頼費用】

間取り費用相場
1DK・1LDK・2DK5~10万円
2LDK・3DK・3LDK14~18万円
4DK・4LKD20万円~

ただし、ゴミの量が多いと相場よりも高くなりやすいため注意が必要です。

またそのほか次のような要因によっても費用は異なります。

  • 荷物を運搬するトラックのサイズや数
  • 実際に作業する人数
  • サイズの大きい家具や家電の数

もしハウスクリーニングもまとめて依頼する場合の費用相場は次のとおりです。こちらも参考にしてください。

【ハウスクリーニングの依頼費用】

間取り費用相場
1DK・1LDK・2DK3.5万円~
2LDK・3DK5万円~
3LDK・4DK6.5万円~
4LKD~8万円~

3-2-3.内容を見て疑問点を確認し業者を決定

最後に見積書の内容を確認します。

たとえば作業内容が「一式」としか書かれていない場合、どこまでの作業が料金に含まれているかが分かりにくく、後から追加で作業料金を請求される可能性もあります。

複数の業者で見積書を比較し、電話や対面での打ち合わせの際に次のようなポイントを確認してください。

  • 記載された料金でどこまで作業してくれるか
  • ゴミの仕分け作業はどのように行うか
  • 担当者の人となり

これにより、ぼったくり被害を避けて安く優良な業者を見つけられるでしょう。

3-3.業者がゴミ処分・ハウスクリーニングを実施

業者が決まったら、日程を調整し実際に業者にゴミの処分やハウスクリーニングを実施してもらいます。

当日は作業に立ち会うだけで、業者がすべて行ってくれるため、自分でやることはほぼありません。

ただ、前述したようにゴミを「いるもの」や「いらないもの」などに仕分けるため、業者から「これはどうすべきか?」といった質問に対応する必要があります。

この時、親御様と業者の橋渡し役としてしっかり対応を行いましょう。

また当日の作業をスムーズに行うため、事前に親御様と「最低限残すべきものは何か?」などをしっかりと確認しておくと安心です。

4.ゴミ屋敷の実家を脱却する方法(3)ゴミ屋敷のまま売却する手順

前述したように、ゴミ屋敷をそのままの状態で買い取ってくれる業者も存在するため、親御様との同居や介護施設への入居を考えている場合は、実家を売却するのがおすすめです。

売却する場合の手順は次のとおりです。

  1. 必要な荷物をまとめる
  2. 訳あり物件に対応した買取業者を選定する
  3. 契約を行い売却の手続きを行う

ではそれぞれの手順を詳しく解説します。

4-1.必要な荷物をまとめる

まずは「引っ越し先には全部を持っていけないから、荷物を整理しよう」と説得し、親御様と共に最低限の荷物をピックアップしてまとめましょう。

ゴミ屋敷のまま買い取ってくれる業者に依頼すれば、中にあるゴミごと家を引き取ってくれるため、不用品を片付ける必要はありません

親御様と共に生活に必要なものや、最低限持っていきたいものをリストアップし、ゴミ屋敷の中から探し出して荷物にまとめます。

ただし、ゴミの量が多いとなかなか必要なものを見つけ出せないケースも多くあります。

そのため、たとえば次のようなルールを決めてから、捜索を始めるとスムーズに進められるでしょう。

  • ある程度探す時間を区切って見つからない場合は諦める
  • 生活に必要なものの中で、見つからないものは買い直す
【事前に害虫・害獣対策を行うと安心】
持って行くものを探す際ゴミの中に住み着いた害虫・害獣が出てくるケースは少なくありません。

そのためこういった被害を抑えたい場合は、「2-3.害虫・害獣の駆除や対策を行う」で紹介している対策を事前に行うと安心して作業を行えるでしょう。

4-2.訳あり物件に対応した買取業者を選定する

引越し作業と同時並行か、引っ越しの完了後に実家の買取業者の選定を行います。

ゴミ屋敷のような訳あり物件の場合、通常の不動産買取業者に依頼すると次のように言われることが多いため、基本的にはおすすめできません。

  • 0円なら買取できる
  • ゴミの処分費用を支払ってもらう必要がある
  • ゴミを処分してからでないと引き取れない

しかし訳あり物件に対応した買取業者であれば、訳あり物件を有効活用するノウハウを持っているため、評価が低くなりがちなゴミ屋敷でも高く買い取ることが可能です。

そのため、買取業者を選定する際には必ず訳あり物件対応の買取業者から選定を行いましょう。

買取業者に依頼する際は、次のような流れで行います。

  1. 候補となる業者を2~3社まで絞り込む
  2. 各業者に実家の価格を訪問査定してもらう
  3. 査定書(査定結果をまとめた書類)を見て疑問点を確認し業者を決定

それぞれ詳しく紹介します。

4-2-1.候補となる業者を2~3社まで絞り込む

まずは訳あり物件に対応した買取業者を探し、ホームページに掲載された料金やサービス内容、口コミサイトの評判などをチェックして、依頼先の絞り込みを行いましょう。

この時、面倒でも複数の業者に買取の打診を行うのが重要です。

これにより、正確に実家の価格相場を把握できるようになり、業者に買い叩かれる事態も防止できます。

本来業者に依頼する場合は3~5社で比較すべきですが、訳あり物件に対応した不動産買取業者はあまり多くないため、2~3社程度で比較を行いましょう。

4-2-2.各業者に実家の価格を訪問査定してもらう

業者を絞り込んだら、実際に実家へ来てもらい価格査定を行ってもらいます。

不動産の価格は、築年数や面積といった基本的な情報以外にも次のような要因によって大きく変わるものです。

  • 駅までの距離
  • 周辺の施設
  • 家の劣化状態
  • 日当たり
  • ゴミの量(ゴミ屋敷の場合) など

そのため、正確な額を知るためには必ず実家へ来てもらい、査定を行ってもらいましょう。

4-2-3.査定書を見て疑問点を確認し業者を決定

価格査定が終わると、結果をまとめた査定書が提出されるため、金額や内容を確認しましょう。

査定書には主に次のような内容が記載されています。

  • 査定価格
  • 査定価格の根拠
  • 売出し価格(物件購入者を募集する際の物件価格)
  • 周辺環境に関する評価・コメント
  • 予想手取り額(査定価格から必要経費を差し引いた最終手取り金額) など

内容を比較して疑問点があれば確認し、納得したうえで業者を選びましょう。

また査定価格に関しては、過去の事例を参考に価格を決めるのが一般的です。

そのため業者は参考にした事例の資料を持参していることが多く、この事例を見せてもらうことで、より価格に納得しやすくなるでしょう。

【ゴミ屋敷の買取ならリハコがおすすめ!】

ゴミ屋敷の買取なら訳あり物件専門の買取業者「リハコ」がおすすめです。

ゴミ屋敷のような訳あり物件を過去100件以上再生・活用してきた実績があり、どんなゴミ屋敷でも高額での買取が可能です。

実際、過去には以下の通りゴミ屋敷を買取した実績もあります。

【茨城県古河市桜町 80万円】

【栃木県足利市山川町 120万円】

とても売れそうにないゴミ屋敷だったとしても、諦めずにぜひご連絡ください。
リハコなら片付けやゴミの処分ができない場合でも、適正価格でご実家を買い取ります。

CTA

4-3.契約を行い売却の手続きを行う

業者を決定した後は、契約と売却の手続きを行います。

不動産売買のような大きな取引の場合、一度契約を締結すると簡単には契約を解除できません

ただ一方で、不動産の売買契約には専門的な用語も多く登場します。

そのため契約の内容は不動産売買の担当者とともに確認し、わからない点については必ず確認してください。

内容がしっかりわかるまで質問し、納得したうえで契約を締結させるのが重要です。

【売却の場合にも多少は費用がかかる】
売却の際には、次のような費用が必要です。

・印紙税(費用目安:1,000円~1万円):
売買契約書を作成する際にかかる税

・譲渡所得税(費用目安:譲渡所得×20.315~39.63%):
不動産の売却利益にかかる税

ただし譲渡所得税に関しては、大幅に軽減したり0円にしたりすることも可能です。

売却に必要な費用の詳細や、譲渡所得税を減らす方法などについては、以下の記事でも詳しく紹介しているため、参考にしてください。
【空き家の売却費用】内訳や相場、費用を抑えるコツも解説

5.ゴミ屋敷の実家を放置してはいけない!

ここまでゴミ屋敷の片付け方をさまざまなパターンで紹介してきましたが、ゴミ屋敷を放置するのだけは絶対にNGです。

なぜならゴミ屋敷は放置を続けることで次のようなリスクが発生するからです。

  • 近隣住民から損害賠償を請求される:
    たとえば悪臭の悪化で洗濯物に臭いがついたり、周囲の賃貸物件の家賃が下がるといった被害が発生し近隣住民から訴えられる
  • 空き家になる場合行政による強制立ち入りの対象になる可能性がある:
    はじめは空き家のゴミを処分するよう行政から改善指導や命令が行われるが、これを無視し続けると行政が強制的に立ち入ってゴミの撤去・解体などを行う。費用は高額になりやすい上、持ち主負担。

このように、ゴミ屋敷を放置すると大きなトラブルに発展しやすく、思いがけず大きな支払いを求められる危険性もあるのです。

そのため面倒でも、ゴミ屋敷はなるべく早く対応を行いましょう

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ゴミ屋敷になった実家を片付ける方法や親を説得するポイントなどについておわかりいただけたかと思います。

では最後に記事の要点をまとめましょう。

ゴミ屋敷を片付ける方法は次の3つで、状況にあわせて対応する必要があります。

【ゴミ屋敷の脱却方法】

自力で片付ける業者に依頼するそのまま売却する
費用相場最大数千円程度5~20万円1,000~1万円程度
(売却利益も出る)
かかる時間数日~1週間程度半日~1日程度数時間~半日程度
難易度
再発防止度
おすすめのケース・親御様が住み続ける
・急ぎではない
・人手を借りられる
・お金をかけたくない
・ゴミの量が少ない
・親御様が住み続ける
・急いで片付けたい
・自力で片付けられないほどゴミが多い
・親御様が引っ越す予定
・築年数が古く耐震基準に不安がある
(住み続けるのが困難)
リンク自力で片付ける業者に依頼するそのまま売却する
※各方法のリンクをクリックすると、それぞれの章に移動し詳細が確認できます。

またゴミ屋敷を放置し続けると行政執行の対象になったり、損害賠償を請求されたりする可能性があるため、なるべく早く対応を行うのがおすすめです。

この記事が、悩みの種であるゴミ屋敷からの脱却につながることを願っております。

藤本 祐輔
記事監修
藤本 祐輔
代表取締役

同志社大学を卒業後、株式会社光通信に入社し営業職に従事。2019年から不動産賃貸業をはじめ、築古戸建の再生を主とした賃貸業を営む大家さんの一面を持つ。空き家問題をさらに大きな枠組みで解決するために、「空き家を復活させ、街を復活させ、活気あふれる日本をつくる」という理念で株式会社リハコを設立。保有資格は宅地建物取引士と空き家相談士。

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