コラム COLUMN
「一人で暮らしていた母が亡くなり、荷物が多く残ったゴミ屋敷を相続した」
「ゴミ屋敷の解体費用が知りたい」
このような方のために、ゴミ屋敷の解体費用の相場や安くするポイントをご紹介します。
この記事を読んで理解できること
- ゴミ屋敷の解体費用がわかる
- ゴミ屋敷の解体を安くする方法がわかる
- ゴミ屋敷はそのままの状態で売却できる
解体費用から売却方法まで、事例を踏まえて解説しています。
ゴミ屋敷の解体費用で悩んでいる方に、まずは、ひと目でわかるゴミ屋敷の解体費用の相場表を用意しましたので、ご覧ください。
この記事の目次
1.ゴミ屋敷の解体費用相場が一目でわかる一覧表
まずは、ゴミ屋敷の解体費用を、一覧表で確認しておきましょう。一般的な一軒家とされる、延床面積100㎡の一軒家を解体する費用の目安は下表のとおりです。
家の構造 | ゴミの量 | ゴミの撤去費 | 建物解体費 | 合計費用 |
木造住宅 | 少ない | 20~50万円 | 150~180万円 | 170~230万円 |
〃 | 中程度 | 50~80万円 | 150~180万円 | 200~260万円 |
〃 | 多い | 100万円~ | 150~180万円 | 250万円~ |
鉄骨・RC造 | 少ない | 20~50万円 | 200~300万円 | 220~350万円 |
〃 | 中程度 | 50~80万円 | 200~300万円 | 250~380万円 |
〃 | 多い | 100万円~ | 200~300万円 | 400万円~ |
多くの方が、木造住宅でゴミの量が中程度になると思うので、200~260万円は覚悟しておく必要があります。
表のとおり、ゴミ屋敷の解体費用は、以下の3要素で決まります。
- ゴミの量
- 家の構造
- 家の延床面積
それぞれ説明します。
1-1.ゴミの量
そもそも、ゴミ屋敷の状態では一軒家は解体できません。なぜなら、ゴミや残置物の中には、家電製品など、そのまま捨てられないものがあるからです。
そのため、ゴミ屋敷を解体するには、まずは家の中や庭にあるゴミを撤去する必要があります。
このゴミは、解体業者ではなく、残置撤去業者に依頼する必要があるので注意してください。当然、ゴミの量によって金額は異なります。
リハコでは、ゴミ屋敷の空き家再生も行っていますが、多くの場合は50万円以下で撤去ができています。
1-2.家の構造
木造か鉄骨・RC造によって家の解体費用は異なります。当然、木造の方が解体が容易で、鉄骨・RC造の方が解体の難易度が高いからです。
多くの方が木造住宅だと思いますので、木造の解体だけでおよそ150万円~180万円は覚悟しておいた方が良いでしょう。
この時点で、そんな解体費用は出せないという方が多いと思いますので、最後の章に解体費用が不要な方法を記載します。
1-3.家の延床面積
解体費用を算出するには、延床面積も重要です。例えば木造の解体費用は1㎡が2~3万円となりますので、家の延床面積に掛け算して、解体費用を算出してください。
1-4.アスベストや地中障害物の除去には追加費用がかかる
ここまでご紹介した費用は、ごく一般的な価格です。以下のようなケースでは、さらに追加の費用がかかってきます。
- アスベスト除去:100~350万円目安
アスベストが住宅の屋根や壁などに使用されている場合、専門業者による除去が法律で義務付けられています。 - 地中障害物の撤去:12,000円/1m²~
建物の地下に埋められたコンクリートなどを撤去するには、物の種類や量によって追加料金が発生します。
アスベストの除去は、専門業者が行うものと法律で決められており、自分で処理はできませんので注意が必要です。
また、地中障害物の撤去費用は、埋められているものの種類や量によって変動します。よくあるケースとしてコンクリートが地中に埋まっています。仮に何か出てきた場合、大げさではなく、かなりの費用になることを覚悟した方が良いです。
アスベストや地中埋設物は、信頼できる業者に調査を依頼し、適切に取り除いてもらいましょう。
2.ゴミ屋敷の解体費用を安くする方法
ゴミ屋敷の解体費用は、かなり高額な費用が必要になります。できればゴミ屋敷を解体する際には、安くしたいものです。ここからは、ゴミ屋敷の解体費用を安くする方法を紹介します。
2-1.相見積もりをとって業者を選ぶ
前述の一覧表はあくまでも目安です。解体する際には、相見積りをとれば、より安く解体してくれる業者が見つかるはずです。
今はインターネットを活用すると、簡単に相見積りがとれますので、有効に活用するといいでしょう。
ゴミ屋敷のゴミや残置物の撤去業者を探す
ゴミ屋敷を解体するには、まずはゴミや残置物の撤去をしなければなりません。はじめに、ゴミや残置物を撤去してくれる業者を探します。
ゴミ屋敷を撤去してくれる業者は、インターネットのサイトで探せます。おすすめのサイトは以下のとおりです。
サービス名 | 特長 |
ミツモア | ・質問に答えていくだけで、数社から見積が届く ・5社から問い合わせがきて、希望の業者へ依頼ができる |
暮らしのマーケット | ・信頼できるプロ業者が多数登録されており、口コミや評価を参考にしながら業者を選べる ・料金や作業内容の比較も簡単にできるので、ニーズにあった業者を見つけやすい |
解体業者を探す
ゴミの撤去が完了したら、今度は空き家の解体業者を探します。解体業者を探すときも、ネットを活用すれば、安く解体してくれる業者が見つかるはずです。上記のミツモアでも可能ですが、今回は家仲間コムをご紹介します。
サービス名 | 特長 |
家仲間コム | ・依頼したい内容を入力することで該当する業者から見積や提案が届く ・業者側のサービス利用料が5,000円と良心的なため、安く依頼ができる |
このように、インターネットサービスを利用して、複数の業者に相見積もりを行うことで、評価が高く安い業者を選ぶことができます。
2-2.ゴミ屋敷解体に補助金や助成金が使える地域なら活用する
格安業者を見つけたとしても、ゴミ屋敷を解体するには200~300万円程度はかかります。これほどの費用を用意するのは、大変なことです。
そんなときには、地域によっては補助金や助成金が使えるかもしれません。自治体のホームページを確認し、条件を満たしているかをチェックしてください。
例えば群馬県高崎市であれば、空き家の解体費用に100万円の補助金が出ます。しかし、補助金の申請は条件があるため、役所に確認が必要です。
その他にもブロック塀の解体で使える補助金などもあるため、自治体のホームページを確認し、必要書類などをそろえて申請を出し手続きを進めてください。
3.ゴミ屋敷の片付けを自分でやることはおすすめしない理由
ゴミ屋敷の片付けを自分で行うことはおすすめしません。その理由は以下のとおりです。
- 手間や労力がかかりすぎる
- 自分でやるからと言って、安くできるわけではない
- 完了するまでに時間がかかる
弊社リハコは、空き家の売買からリノベーションまで行う不動産会社なのですが、リハコの社員が自分たちでゴミの撤去を行ったときのリアルな経験をご紹介します。
3-1.栃木県足利市の戸建の残置撤去で苦労した話
栃木県足利市の4K戸建のゴミ屋敷の残置撤去をリハコ社員3名で行った話です。
結論としては、男性社員3名で丸3日かかりました。ゴミの処分は足利市南部クリーンセンターを利用したのですが、2トントラックで戸建とクリーンセンターを往復した結果はこちらです。
- クリーンセンターを3往復×3日=9回
- 2トントラックのゴミ捨て料金は約1.2万円/回
そのため、ゴミの処分費用だけでも9回×1.2万円で、およそ10万円もかかったことになります。
また、3人×3日間の人工も考慮しなければなりません。さらに、タンスや冷蔵庫など重い荷物をたくさん運んだため、かなり疲労が残り、大変な作業でした。
この作業に関して、のちに、リハコがお付き合いしている格安の残置撤去業者さんに確認したところ、30万円でゴミの撤去が可能ということでした。
この残置撤去業者さんは、
- まだ使える家具や家電を東南アジアに輸出して利益を上げているため、ゴミ処分費を削減できている
- クリーンセンターではなく産廃処理場と直接契約しているため、ゴミ処理代が安い
このように企業努力されているため、残置物の撤去費用を安くできています。餅は餅屋だと再認識しました。
この業者さんは特に格安ですが、通常の業者は50万円ほどが相場になると思います。
我々のようなリフォームに慣れている業者でさえ、残地撤去はかなり大変な作業だったため、この栃木県足利市の戸建以降は自分たちで残地撤去を行うことはやめました。
このような経験があるため、自分で残地撤去をすることはおすすめしません。
4.ゴミ屋敷の解体費用に関するよくある質問
ここからは、ゴミ屋敷の解体費用に関するよくある質問を紹介します。
4-1.ゴミ屋敷を解体するにはどこまで片付けるのですか?
ゴミ屋敷を解体するためには、基本的には「すべてのゴミを撤去する」必要があります。またゴミを撤去したあとには、清掃や消毒、害虫駆除などを行うのが一般的です。その後、安全に解体できる状態に整えます。
4-2.ゴミ屋敷の解体費用が一括では払えません。分割払いはできますか?
ゴミ屋敷の解体費用はローンが使用できます。金融機関のローンが使える可能性があるため、お近くの金融機関に相談してみてください。
4-3.ゴミ屋敷を放置しておくとどうなりますか?
ゴミ屋敷を目のあたりにすると、途方にくれてしまい、放置してしまいたくなるものです。しかし、放置しておいても、良いことはありません。
固定資産税は、年間で数万~15万円ほどかかります。さらに特定空き家に指定されると、土地の固定資産税は4〜6倍に膨れ上がってしまうのです。
また、台風などで、ゴミや朽ちた家の部材が近所に飛び散り、最悪の場合人に当たってしまうなどになれば、損害賠償問題となってしまいます。
ゴミ屋敷で今後も住む予定がないのであれば、放置はせず、早めに手放すのがおすすめです。
5.ゴミ屋敷はそのまま売却が一番おすすめ!
実は、ゴミ屋敷はそのまま売却で可能です。リハコは、空き家をリノベーションして賃貸に出すことができる不動産会社です。
その証拠に、先ほどの栃木県足利市の戸建のリノベーションを公開します。
このようにきれいにリノベーションさせていただきました。今では家賃5万円で新たなご家族様がお住まいになっています。
こちらのお家は、ゴミ屋敷の状態で120万円でお買取りさせていただきました。売主様も大変喜ばれています。
リハコとしても、十分に商売が成り立っているため、ゴミ屋敷をそのままでお買取りが可能となっています。
空き家の解体費用が無い人には、この上ない話だと思いますが、ゴミ屋敷の売却をサポートしてくれる不動産会社は少ないのが現状です。
ですが、リハコではゴミ屋敷の空き家でも、そのままの状態で売却をサポートできます。解体費用を払うどころか、売却が可能なため、予想外の利益が出る可能性があります。
ゴミ屋敷に頭を悩ませている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
同志社大学を卒業後、株式会社光通信に入社し営業職に従事。2019年から不動産賃貸業をはじめ、築古戸建の再生を主とした賃貸業を営む大家さんの一面を持つ。空き家問題をさらに大きな枠組みで解決するために、「空き家を復活させ、街を復活させ、活気あふれる日本をつくる」という理念で株式会社リハコを設立。保有資格は宅地建物取引士と空き家相談士。
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ゴミ屋敷、築50年以上、再建築不可、未登記、隣地越境、市街化調整区域、10年以上空き家、ハクビシン、傾き物件、雨漏り、ツタや草、旗竿地、築古アパート、シロアリ
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