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「空き家の管理を任されたけど、方法が分からない」
「空き家の管理方法って、自分でもできるのかな?」
突如空き家の管理を任されても、今住んでいる家と同じような掃除方法で良いのか、どれくらいの頻度で足を運べばいいのかなど、分からないことが多いはずです。
空き家には、空き家ならではの管理方法があります。もし正しい管理方法を知らずにいれば、空き家の劣化が進み、最悪の場合空き家が倒壊してしまうかもしれません。
空き家管理方法のコツをしっかり押さえておくことが、空き家を維持し続けるための大事なポイントとなります。
また、空き家の状態によっては売却や買取を検討したほうが良い場合もあります。修繕費用の負担が重くのしかかってしまうかもしれないからです。
そこで、この記事では空き家の管理方法について次の5点を紹介します。
この記事を読んで理解できること
- 空き家の管理方法早わかりチェックシート
- 空き家管理に必要な持ち物&服装
- 空き家管理の詳しい手順
- 空き家管理を続ける4つのコツ
- 空き家管理が自力でできない場合の対処法。
この記事を読んでいただければ、空き家の管理を適切に進め、大事な空き家を維持し続けられる方法がわかります。空き家の管理方法を知る際の参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
1.空き家の管理方法早わかりチェックシート

空き家を管理する際は、上記のチェックシートを参考にしながら、順番に管理していくと効率よく進めやすいです。
事前準備として、持ち物の用意と現地ゴミ出しの日の確認も忘れずに行いましょう。
特にゴミ出しの日は、うっかり忘れると、ゴミを自宅に持ち帰る必要性が出て来たり、何日もゴミを家に置いておいたりしなければいけなくなるので、注意が必要です。
画像をプリントアウトするなどして、管理の際に役立ててくださいね!
2.空き家管理に必要な持ち物・服装

空き家を管理する際の持ち物と服装は上記の通りです。
掃除道具は使いやすいものを用意するのがおすすめです。上記記載の持ち物にこだわらず、使い慣れている掃除道具があれば、そちらを使うようにしましょう。
服装は季節問わず長袖長ズボンがおすすめです。なぜなら、害虫・害獣が住み着いているかもしれないからです。
特に夏は蜂やマダニの被害を受ける可能性があるので、素肌を出さないよう気を付けましょう。
また、状況に応じて次の持ち物を用意するのがおすすめです。
持ち物 | 必要な状況 | 購入場所/値段 |
忌避剤 | 蜂対策 (害虫・害獣にも効果あり) | ホームセンター、ドラッグストア 値段:1,000円前後 |
木酢液 | 蜂対策 | ホームセンター、ドラッグストア、100円ショップ 値段:500円前後 |
不凍液 | トイレの凍結対策 | ホームセンター、カー用品店 値段:2,000円前後 |
3.空き家管理の流れ1|施錠されているか確認する

空き家に到着したら、きちんと施錠されているかを確認します。
もし、前回施錠して帰ったはずなのに、施錠されていないということがあれば、中に人が侵入していたり、泥棒に入られていたりする可能性があります。
場合によっては、まだ室内に人がいる可能性もあります。近隣住民や友人・家族、警察に相談し、決して一人では立ち入らないようにしましょう。
【人がいなかったとしても室内の様子を確認しよう】 |
人が室内にいなかったとしても、油断はできません。 家財道具が盗まれていたり、今はいないだけで誰かが住み着いていたりする可能性があるからです。 室内の様子を確認し、変わったところがあれば、必ず警察に相談するようにしましょう。 |
4.空き家管理の流れ2|室内の換気を行う

安全が確認出来たら、さっそく軍手と上靴を身に着け、室内に入り換気を行いましょう。室内のすべての窓を開けることが大切です。
締め切られた室内には湿気がこもり、カビが繁殖する原因となってしまいます。家の中を清潔に保つためにも、必ず窓を開けるようにしましょう。
同時にタンスの引き出しやや押入れの引き戸など、普段締め切っている場所も、湿気を逃がすためにすべて開けてください。
5.空き家管理の流れ3|建物外の清掃・点検を行う

室内の換気が終わったら、建物外の清掃・点検を行っていきます。
清掃・点検は次の順番で行いましょう。

一つずつ、解説していきます。
5-1.ポスト、新聞受けの確認

まずはポスト、新聞受けを確認し、溜まっているチラシがあれば捨てましょう。
チラシが溜まっていると、空き家だとすぐにわかるため、泥棒に入られたり、放火されたりなど犯罪のリスクが上がります。必ず捨てるようにしましょう。
管理のたびにポストが毎回いっぱいなら、ポスト自体をふさいでしまったり、「チラシお断り」のシールを貼ったりするのもおすすめです。
5-2.ゴミ拾い

続いて、建物外のゴミ拾いを行います。
たばこの吸い殻や空き缶など、捨てられているごみがあれば残らず拾って処分してください。
【不法投棄されたゴミは所有者が処分しなければならない】 |
残念ながら、敷地内に不法投棄されたゴミは、土地の所有者が処分しなければいけません。 これは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第1章第5条」で定められています。 ただし、不法投棄は犯罪です。ゴミを廃棄する前には、現状を写真に収めたうえで、必ず警察・自治体に相談するようにしましょう。 自治体によっては、パトロールを強化したり、看板を設置したりといった対策を取ってくれます。 |
5-3.庭の手入れ

ゴミ拾いが終わったら、庭の手入れを行います。
雑草を抜いたり、成長し過ぎた庭木を整えたりしましょう。
隣家の敷地内にまで庭木が侵食していると、トラブルになる可能性があるので、しっかりと確認してください。
そして雑草や庭木が伸び放題のまま放置されていると、火災のリスクが上がります。たばこのポイ捨てによって引火し、火災になるかもしれないのです。
庭が広いと面倒に感じるかもしれませんが、しっかり手入れするようにしましょう。
5-4.外壁や屋根・塀の確認

続いて外壁や屋根、塀に変わった箇所がないかを確認していきます。
確認する際は目視だけではなく、触れる部分は実際に触って確認するようにしましょう。
外壁などの劣化や異常に気づかず放置していると、塀が倒壊し通行人が怪我をしてしまったり、ひび割れから雨漏りしてしまったりします。
修繕が必要だと分かったら、早めに対応するようにしましょう。
【暑い季節は蜂の巣チェックも忘れずに!】 |
暑い季節になると、空き家に蜂の巣が作られる可能性があります。特に、軒下・玄関・ベランダなどは蜂の巣が作られやすいです。 場合によっては、室内や屋根裏などに蜂の巣ができている可能性もあります。 蜂の巣ができていた場合は駆除業者に相談し、蜂の巣を取り除いてもらいましょう。 なお、管理のたびに忌避剤や木酢液を散布するようにすれば、蜂の巣対策になりますよ。 通気口などにネットを張り、蜂が巣を作れないようにするのも大切です。 |
5-5.水道メーターの確認

最後に水道メーターを確認しましょう。
水道メーターは多くの一戸建てで、庭など、敷地内の地面に埋まっています。目立つ色の蓋がついており、指などをひっかければ簡単に開きます。
もし水道を使っていないのに、メーターが動いていたら、漏水している可能性があります。
万が一漏水を発見したら、水道会社に連絡しましょう。
6.空き家管理の流れ4|室内の清掃・点検を行う

建物外の清掃・点検が済んだら、次に室内の清掃・点検を個なっていきます。
清掃・点検の順番は次の通りです。
【室内の清掃・点検の流れ】 |
1.給水設備への通水・水抜き 2.室内の掃除 3.壁や天井の確認 4.ガタつきや建具の確認 5.戸締り |
6-1.給水設備への通水・水抜き

室内に入ったら、給水設備への通水を1分ほど行いましょう。
水を流していない水道は錆が発生する可能性があるため、空き家の管理のたびに水を流さないと、水道の水に錆が混ざってしまいます。
なお最近の水道管は、錆びにくいポリエチレンなどを採用しているのですが、2,000年以前に建てられた空き家の多くは金属が使用されているので、錆に注意しなければいけません。
また、冬期間は水道凍結の恐れがあるため、水抜き作業も必須です。凍結した結果水道管が破裂する場合もあるので、水抜きは寒くなる前に必ず行うようにしましょう。
【一般的な水抜きの方法】 |
STEP1.水抜き栓を閉める STEP2.家の中の蛇口をすべてあけ、水道管に残っている水を出す STEP3.トイレは不凍液をいれて便器内の凍結も防止する STEP4.屋外の散水栓も水抜きする STEP5.10分ほど水抜きをして水が出なくなったら、空けた蛇口を全て閉める |
6-2.室内の掃除

室内の掃除を行っていきます。持参した掃除用具を使い、床を拭いたり、家財道具や家電にたまったほこりを払ったりしましょう。
ほこりを払う際は、コンセントとプラグの間も忘れずに掃除してください。コンセントとプラグの隙間にほこりが溜まってしまうと、漏電して発火し、火災につながる恐れがあります。
6-3.壁や天井・床の確認

続いて壁や天井・床の異常を確認していきます。
万が一異常がみられる場合、雨漏りやシロアリによる被害に合っており、家自体が劣化し始めている可能性があるので、早急に対処しなければいけません。
異常を確認するためのチェック項目はコチラ。
【壁や天井のチェックリスト】
チェック項目 | |
雨漏り | ・クロスの剥がれやふくらみ ・水が落ちる音 ・カビやシミ ・カビの匂い ・クロスが濡れている |
シロアリ | ・木材に亀裂が走っている ・急に床がギシギシいいだす ・床の沈み ・木材を叩いた時に空洞音がする |
上記いずれかに当てはまる場合、家の劣化が進み始めている可能性があります。
劣化を放っておくと、最悪の場合空き家が倒壊するので、劣化に気づいた時点で専門業者に相談するようにしましょう。
6-4.ガタつきや建具の確認

続いて、ドアや窓のガタつきや、建具の確認を行っていきます。前回来たときよりもスムーズに動かなくなっていた場合は、必要に応じて修繕を行いましょう。
万が一蝶番などを修繕してもがたつきが直らないのなら、空き家が傾き始めている可能性があります。
家の傾きを放置しておくと、ガス管や水道管に亀裂が生じ、水漏れ・ガス漏れが発生する恐れがあります。また、地震が起きた際に空き家が倒壊するかもしれません。
それだけではなく、資産価値が低下するので、将来的に空き家を手放す際、売却金額は通常より下がってしまいます。
手遅れになる前に傾きに気づけるよう、しっかりと確認しましょう。
6-5.戸締り

室内の掃除も終わったら、空き家の管理は終了です。
最後に換気のためにあけた窓を全て閉め、しっかり戸締りをして、帰りましょう。
以下は戸締りを忘れる人が多い箇所です。帰る前に、きちんと閉めたかチェックしてみてくださいね。
【戸締りを忘れやすい箇所】 |
・キッチンやお風呂場、トイレの小窓 ・格子窓 ・ベランダ ・2階の窓 ・勝手口 |
7.空き家管理の実態調査!平均管理頻度は月1~年数回

ここまで空き家の管理方法を紹介してきましたが、実際にみんながどれくらいの頻度で管理しているのか、どれくらいの費用が掛かるのかなど、空き家管理の実態が気になりますよね。
そこで、ここでは以下4つの項目の調査結果を紹介します。
【空き家管理の実態調査結果】 |
・空き家の管理頻度 ・空き家の管理を続ける理由は? ・空き家の管理費用相場 ・空き家を管理するうえでの課題 |
みんながどのように空き家管理を行っているのか、参考にしてみましょう。
7-1.空き家の管理頻度

引用:国土交通省「令和元年空き家所有者実態調査」
空き家の管理頻度は、月1~数回という人が36.4%、年に1~数回という人が24.7%という結果になりました。
空き家の管理頻度は、空き家の管理目的によって大きく異なります。
たとえば将来空き家に再び誰かが住む予定なら、なるべくきれいに保つために、高頻度で空き家の管理を行うという人が多いです。
しかし空き家の活用予定がない場合は、年に1~数回程度でも十分だと考えている人が多くなっています。
なお、空き家の管理は月に1回程度で良いと言われています。目的や状況ごとに、無理のない管理頻度を見つけましょう。
7-2.空き家の管理を続ける理由は?

引用:国土交通省「令和元年空き家所有者実態調査」
空き家の管理を続ける理由としては、物置として必要だからという人が60.3%もいました。
ほかにも、誰かが将来的に使う予定があるという人も多くいます。活用しているまたは活用の予定があるという場合は、空き家を頻繁に手入れする必要があるでしょう。
空き家を更地にすると固定資産税が高くなるので、あえて空き家のままおいている、という人も25.6%もいました。
しかし、結局固定資産税は発生するので、経済的な負担があることに変わりはありません。
空き家を使う予定がないのなら、早めに売却や買取を検討したほうが良いでしょう。
7-3.空き家の管理費用相場

引用:国土交通省「令和元年空き家所有者実態調査」
空き家の管理費用は、1万円未満~30万円と幅広いです。
もっとも多かったのは5~10万円でした。
もしも空き家を使う予定がないのに保有し続けていると、保有している期間ずっとこれらの費用が掛かってきてしまいます。
たとえば10年間保有し続ければ、10年間×5~10万円で、50万~100万円もかかってしまうのです。これに加えて管理の手間が発生してしまいます。
空き家の管理を行うのなら、長期的に費用負担が発生してしまうことも覚えておきましょう。
7-4.空き家を管理するうえでの課題

引用:国土交通省「令和元年空き家所有者実態調査」
空き家を管理するうえで、課題だと感じている人が最も多かったのは、「管理の作業が大変」で、29.8%でした。
本記事でも紹介しましたが、空き家の管理は敷地外から敷地内まで、一通りすべて点検・清掃を行わなければいけません。
月に1回程度で良いとはいえ、毎月の管理は大きな手間となるでしょう。
次いで多かったのが、「管理費用の負担が重い」でした。管理費用は先ほど提示した費用相場に加えて、修繕費用や固定資産税もかかってきます。
【空き家の主な修繕費用相場】
修繕項目 | 修繕費用相場 |
雨漏り修理 | 屋根:0.5~200万円 外壁:2~280万円 |
シロアリ駆除 | 10~30万円 |
傾き修理 | 100~600万円(工法による) |
カビ取り | 2~5万円 |
劣化箇所を見つけるたびに修繕の負担も発生してしまうのです。
空き家の管理を行う場合は、課題に対してどのような対策を取るかも、同時に考える必要があるでしょう。
空き家の管理を怠るリスク
空き家の管理にはさまざまな課題がつきまとうため、つい面倒になってしまいがちですが、空き家の管理を怠ると、次のようなリスクが発生します。
- 湿気がこもりカビが生まれ、木材が腐り、シロアリに食われる
- 水道管が錆び、劣化して破損し、水漏れが起きる
- 通水されない水道管に害獣が侵入する
- 家の劣化に気づかず、傾きや雨漏りが放置され、最悪建物が倒壊する
空き家の管理を怠ってしまったばかりに、空き家が使い物にならなくなってしまうのです。
面倒でも、空き家の管理はしっかり続ける必要があります。
8.空き家管理を続けるコツ

空き家管理の流れを一通り説明しましたが、果たして自分に続けられるのかどうか、不安に感じている人もいるでしょう。
空き家管理を続けるためには、次の4つのコツがあります。
【空き家管理を続ける4つのコツ】 |
・毎月決まった日時に足を運ぶ ・チェックシートにまとめておく ・近隣住民に挨拶しておく ・家族で当番制にする |
ここでは4つのコツについて具体的に解説するので、参考にしてみてください!
8-1.毎月決まった日時に足を運ぶ
空き家管理を続けるためには、毎月決まった日時に空き家に足を運ぶよう、あらかじめスケジュールをしっかり決めることが大事です。
たとえば「毎月第3土曜日は空き家管理の日」と決めておけば、習慣化しやすくなります。ほかの予定も調整しやすくなるので、空き家管理が続けやすくなるでしょう。
8-2.チェックシートにまとめておく
空き家管理の際に確認する項目は、チェックシートを作ってまとめておくのがおすすめです。紙にメモをしておくのでも良いですし、スマホのメモ帳機能を活用しても良いでしょう。
チェックシートにまとめておけば見落としがなくなるので、「ゴミ拾いしたかな…」「鍵閉めたっけ?」と忘れる心配がなくなります。
また、一見すると工程が多くて面倒そうに見える作業内容でも、チェックシートにまとまっているだけで、効率よくスムーズに進められるようになりますよ。
この記事の冒頭にもチェックシートを掲載しているので、管理時に役立ててみてくださいね。
8-3.近隣住民に挨拶しておく
空き家管理を始める際は、近隣住民への挨拶を忘れないようにしておきましょう。空き家に知らない人が出入りしていると、怪しまれてしまうからです。
「昔実家に住んでいたから大丈夫」と思っていても、時間が経ち、あなたも成長しています。近隣住民は子どもの頃の姿しか覚えていないかもしれません。
また、近隣住民と顔見知りになっておけば、何かあったときにすぐに連絡をもらえるといったメリットもあります。
空き家管理をトラブルなく進めるためにも、ぜひ忘れずに近隣への声掛けを行っておきましょう。
8-4.家族で当番制にする
空き家管理は、できれば家族で当番制にする方が続けやすいです。
1人で空き家を管理するのは想像以上に大変です。仕事が忙しくても、どんなに疲れていても、家族に何かあっても、空き家の管理を行わなければいけないからです。
万が一長期で空き家を放っておけば、犯罪のリスクも上がりますし、空き家の劣化も進んでいきます。これらの責任をすべて一人で背負わなければいけないのは、なかなか荷が重いでしょう。
そのため親族が複数いるなら、順番に空き家管理をするのがおすすめです。
9.空き家の管理ができない場合の対処法

ここまで空き家の管理方法について紹介してきましたが、どうしても空き家の管理が自力でできない…という場合もあるでしょう。
その際の対処方法は2つあります。

空き家の管理ができない場合は、これから解説する上記2点の対処法も、あわせて検討してみてください。
9-1.委託する
空き家の管理は、業者に委託することができます。
業者に委託するメリットとデメリットは次の通りです。
【業者に委託するメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・空き家に足を運ぶ必要がなくなる ・プロの視点でチェックしてもらえる | ・費用が掛かる ・修繕するかどうかは自分で決める必要がある |
費用は発生してしまいますが、プロの目で空き家を管理してもらえるので、自力で管理するよりも、空き家の劣化などに素早く気付きやすいでしょう。
費用相場はひと月5,000円~10,000円ほど、草刈りなどの作業はオプションで追加料金が発生します。
忙しく、なかなか空き家に通うことができない人や、プロの目で徹底して管理してほしいという人は、委託サービスを使うのがおすすめです。
9-2.売却・買取する
空き家をこれ以上管理せず、売却・買取を検討するのもおすすめの方法です。万が一この先空き家に誰も住む予定がないのなら、売却・買取を行い、次の入居者に空き家を渡しましょう。
まずは売却・買取のメリット・デメリットを紹介します。
【売却・買取するメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・空き家を手放し臨時収入が得られる ・空き家に新しい住人が住んでくれる ・修繕費用の負担がなくなる | ・空き家を手放す必要がある ・親族で揉める可能性がある |
誰も住んでいない空き家を管理し続けるのは、時間もお金ももったいないです。それなら早く空き家を手放し、次の住人に住んでもらったほうが、家にとっても良いでしょう。
もしも管理中に修繕が必要になった場合、多額の出費が発生します。
例えばシロアリ駆除は、30坪ほどの住宅で最低10万円から、雨漏りが発生し外壁塗装が必要になれば、最低50万円の修繕費用がかかります。
しかし、誰が住むかもわからないのに、多額の費用をかけて修繕し続けるのは、経済的な負担が非常に大きいです。負担が大きいからと空き家を放置しておけば、倒壊などのリスクも高まります。
それなら早めに不動産業者に相談し、空き家を買い取ってもらったほうが負担も少なくなります。
どれだけ古い空き家でも、専門で買い取っている業者がいるので、ぜひ売却・買取も検討してみてください。
10.管理が大変な空き家はリハコにぜひご相談ください!

古い空き家の買取は、一度リハコにご相談ください。
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これまでには、上記のように管理の難しくなった古い空き家や訳あり物件を含め、これまでに100戸以上の空き家を買い取ってきた実績があります。
私たちにお任せいただければ、多くの修繕が必要な古い家も、そのまま買い取らせていただきます!
たとえば、傾きが発生したこちらの空き家も、私たちは180万円で買取しています。

空き家の傾きは放っておくと様々なトラブルにつながるため、早急に対処しなければいけません。しかし修繕には200~500万円ほどかかります。
私たちリハコは、そんな傾き物件を180万円で買い取らせていただきました。
もちろん傾きの修繕費用はリハコが負担したので、売主様に金銭的な負担は発生しません。
それ以外にも魅力的なリノベーションを施し、内装も見違えるように生まれ変わりました。

生まれ変わった空き家には、今では新しいご家族様が住み、新たな生活をスタートさせています。
思い入れのある実家が空き家になれば、なるべく綺麗な状態で保っていたい、と考える人も多いでしょう。
しかし人が住まなくなった家は、少し手入れを怠るだけで、あっという間に劣化していってしまいます。
だからといって、定期的に管理のために通い続けるのは、身体的・精神的な負担も大きいですよね。
リハコならお客様からお預かりした大事な空き家を生まれ変わらせ、空き家に第二の人生を提供することができます。
空き家の管理に悩んだら、ぜひ一度リハコにご相談ください。

11.まとめ
空き家の管理方法は、以下の流れで行います。
【空き家の管理方法】 |
1.施錠されているか確認する 2.室内の換気を行う 3.建物外の清掃・点検を行う 4.室内の清掃・点検を行う |
空き家管理を続けるコツは、次の4つです。
【空き家管理を続ける4つのコツ】 |
・毎月決まった日時に足を運ぶ ・チェックシートにまとめておく ・近隣住民に挨拶しておく ・家族で当番制にする |
自力での管理が難しい場合は、業者に管理を委託したり、売却・買取を検討したりするのもおすすめです。
私たちリハコは、古く、修繕が必要な空き家でも買い取ることができます。空き家の管理が大変だ…と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。

同志社大学を卒業後、株式会社光通信に入社し営業職に従事。2019年から不動産賃貸業をはじめ、築古戸建の再生を主とした賃貸業を営む大家さんの一面を持つ。空き家問題をさらに大きな枠組みで解決するために、「空き家を復活させ、街を復活させ、活気あふれる日本をつくる」という理念で株式会社リハコを設立。保有資格は宅地建物取引士と空き家相談士。

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